鮮明になった、事業会社の持ち合い強化

RSS
  • 伊藤 正晴

サマリー

1991年度から2005年度の各年度における株式持ち合い状況を分析したところ、銀行を含む上場会社全体では2004年度と2005年度に大きな変化はない。

市場全体に占める持ち合い株の比率をみると、金額ベースでは91年度の27.7%から05年度は8.7%となり、02年度以降は8%台の低い水準が続いている。

株数ベースでも、91年度の23.6%からほぼ連続して低下が続き、04年度、05年度はともに5.5%となった。

事業会社同士の持ち合い比率(金額ベース)は、01年度の1.57%から連続して上昇が続き、05年度には2.94%にまで高まった。

また、事業会社同士の持ち合い株の保有銘柄数等も上昇が続くなど、事業会社同士の持ち合い強化が鮮明になってきている。

このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。