【経営企画部 業務必携】コーポレートガバナンス・コード時代の企業価値創造プロセス(5)

チャーミングなストーリーラインを目指して

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  • マネジメントコンサルティング部 主席コンサルタント 林 正浩

サマリー

◆コーポレートガバナンス・コードの趣旨や精神を踏まえると「稼ぐ力」のドライバーは売上・利益の拡大からエクイティ・スプレッド(※1)の拡大へと変わる。


◆こうした動きを反映し、中長期的な視点からの事業別「稼ぐ力」の最大化に際してもEP(Economic Profit)などの「真水部分」を管理指標とし、事業ポートフォリオの最適化を志向する動きが加速するであろう。


◆それに伴い、経営企画部門のマインドセットもトップマネジメントのエージェントから投資家のエージェントへと大きく変わるのではないだろうか。従前のように「3年中計」のドラフトをはさみ、積み上げ発想で「できる、否できない」を繰り返す不毛な対話ではなく、これからはワンベクトルでエクイティ・スプレッドを高めるべく、建設的な対話を現場と同部門には期待したい。


(※1)ROE-自己資本コスト

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