2018年06月25日
サマリー
インドネシアに証券取引所が開設されたのは1912年と古いが、半世紀以上に亘って停滞期が続き、資本市場が本格始動するのは1980年代末に政府が規制緩和策を打ち出してからである。その後は、アジア通貨危機(1997年)やジャカルタ、スラバヤ両証取の統合(2007年)、世界同時不況(2008年)などのイベントを経験しながら着々と存在感を高めてきた(図表1参照)。特にここ10年間の発展には目を見張るものがあり、2017年末の株式時価総額は約7,000兆ルピア(約55兆円)と10年前の約7倍の規模にまで急拡大している。それでもインドネシアの資本市場は依然として成長の余地が大きいことに変わりなく、インドネシア証券取引所(Bursa Efek Indonesia、以下「IDX」とする)は、上場企業数の増加や投資家層の拡大に向け、様々な施策を講じている。
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