サマリー
2011年3月の福島第一原発の歴史的な大事故が起こった際、巷間では原子力の代替エネルギーに関する議論が大いに盛り上がった。その中で、日本の自然環境を活かしたエネルギーとして注目されたのが地熱発電であった。国立公園内の開発に関する規制緩和などにより、国内の新規開発事例も増えてはいるものの、大々的な開発とまではまだ言えない。
そうした中、国内での地熱開発の利点を改めて浮かび上がらせる2つの世界的な潮流が急速に強まりつつある。一つは、気候変動を食い止めるための「脱炭素」、そしてもう一つは、ロシアによるウクライナ侵攻とそれに伴う化石燃料の世界的な供給問題を契機とした「エネルギー自給」である。
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