逆境下における出向制度の活用事例

日本航空の取り組みに学ぶ

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  • マネジメントコンサルティング部 主任コンサルタント 浜島 雄樹

サマリー

◆在籍型出向制度は出向元企業、出向先企業、そして出向労働者それぞれにとって利点があり、緩やかな労働移動が進む制度である。日本航空はコロナ禍の逆境下において同制度を活用し、企業価値の向上に取り組んだ。

◆同社における出向の目的は「社会への貢献」「社員の成長」「事業の拡大」の3つである。出向先の調整はこれらの目的を踏まえて進められると同時に、社員の自主性を重んじることで、適材適所の出向が実現できたといえる。

◆同社では、出向を通じて社員に対し様々な職場を経験させることで、航空会社の根幹である安全とサービス品質の向上につなげ、更には新たな事業創出にも成功した。

◆コロナ禍収束後の航空需要の回復を見据え、反転攻勢するために蓄えた社員の力を活かし、新社長のもと人材投資と企業価値向上の好循環が加速することを期待したい。

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