サマリー
◆現在、さまざまな業界において、データとデジタル技術を利用し、新たなビジネスモデルの展開や業務そのもののビジネス変革が起こり、デジタル化の波が急速に世界を呑みこもうとしている。こうした状況下、各企業は、競争力維持・強化のために、デジタル・トランスフォーメーション(DX:Digital Transformation)を迅速に進める必要がある。
◆このような危機感からDXを推進している企業は多いものの、新規ビジネスの創出や既存ビジネスの高付加価値化といった成果をなかなかあげられていない。その大きな要因の一つとして、既存システムが環境の変化に柔軟にスピーディーに対応できず、DXの足かせになっているためと考えられている。経済産業省から2018年9月に公開された『DXレポート』は、このような我が国の状況を明らかにしている。
◆既存システムの複雑化・老朽化・ブラックボックス化、IT人材の不足とサポート切れに伴い2025年以降、最大12兆円/年の経済損失が生じる可能性(2025年の崖)があり、ユーザー企業は急激に増加するデータを活用しきれず、多くの技術的負債を抱え、事業運営そのものに支障が出てくると予測されている。
◆本稿では現在、企業が直面している課題を解決し、DXの推進方法について方向性を示すことを目的とする。まさに、デジタル経営時代に向けた生き残り戦略である。
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