豊富な経験・実績で、投資信託運用会社設立を力強くサポート

神所様現在、預貯金の金利が極めて低い水準で推移する一方で、NISA（少額投資非課税制度）など、国をあげて「貯蓄から資産形成へ」の流れが強く促されていると考えます。資産運用にかかるコストも下がり、お客様にとっては、中長期にわたる安定的な資産形成に取り組みやすい環境になってきています。
こうした流れを受けて、山口フィナンシャルグループではお客様の資産形成をより力強くサポートするために、グループ内の銀行や証券会社に加えて、投資信託運用会社の設立を決めました。投資信託は、資産形成・資産運用の中心的なソリューションになり得ます。山口フィナンシャルグループでは、「コンサルティング・ファースト」をグループ全体の行動指針としています。コンサルティングを通じて地域のお客様に最適なご提案をすることが、われわれグループのミッションです。そのために、グループのバリューチェーンの中で提供する投資信託の商品性を高める必要があると考え、”お客様の中長期かつ安定的な資産形成”と、“地域経済の発展”に貢献することを目的として、「ワイエムアセットマネジメント」が設立されました。

神所様投資信託運用会社の業務には、大きく分けて3つの業務があります。
マーケットと対峙して投資信託の組み入れ銘柄を選んだり、実際の取引を行ったりするフロント業務。フロントからの注文、組み入れ銘柄などを処理するバック業務。その間で、コンプライアンスチェックなどのリスク管理を行うミドル業務の3つです。
FAIMS/ITは、主にバック業務をサポートするシステムとして導入しました。具体的には、投資信託の純資産総額や基準価額を算出し、算出根拠として法定帳簿を作成する業務です。毎日発生する事務処理ですが、非常に専門性が高くミスが許されません。FAIMS/ITは大和証券グループの知見が集約されたシステムで、会社設立から今日に至るまで、問題なく運用できています。その信頼性と安定性には大きな安心感があります。

畠山様投信業務は専門性が高く、事務処理のミスが許されないことから、導入するシステムは、何よりも信頼性を重視しました。その上で、システムの可用性、使い勝手も重要と考えました。
また、会社設立にあたって、できるだけ早期に運用業務をスタートしたいという希望があり、対応方法を検討していました。大和総研から「業務開始時点では必要最小限の機能に絞り込み、徐々に機能を拡張していきましょう」という提案をいただきました。そして実際に6カ月の短い準備期間で、システムの運用面、管理面ともに問題なく、スムーズに運用業務をスタートすることができました。
FAIMS/ITはカスタマイズや拡張性に優れており、今後、機能を拡張していきたいという要望にも、柔軟に相談に乗っていただいています。

神所様バック業務に関しては、第三者的な立場から、BPO（Business Process Outsourcing）事業者との橋渡しをしていただきました。専門性の高い部分をFAIMS/ITとBPOに担ってもらうことで、私たちは付加価値を生み出しやすいフロント業務に集中することができ、大変助かっています。

畠山様山口と東京という遠距離のプロジェクトでしたが、当社は東京に事業部があり、テレビ会議を通じて山口の本社、東京事業部、大和総研で関係者間のミーティングを重ね、距離を感じずに円滑にプロジェクトを進めることができました。FAIMS/ITを本社、東京事業部の東西2拠点に導入することで、業務継続性においても強固なものになっていると考えています。

畠山様ささいなことでも相談できるFAIMS/ITのサポートセンターは、本社、東京事業部ともにとても頼りにしている存在です。

神所様この業界は法律や制度が頻繁に改正され、逐次対応が迫られます。大和総研は法制度改正情報のキャッチアップが早く、われわれにわかりやすく解説してくれます。これは大きなサポートだと感謝しています。
地方銀行がグループ内に投資信託運用会社を持つケースはそう多くはありません。フロント・ミドル・バックのどの業務にも高い専門性が求められるからです。ゼロベースからのシステム構築となると、なおさらハードルが高くなります。結果的に、6カ月という短い期間でお客様にサービスを提供できたのは、システムに限らず、投資信託運用会社設立をあらゆる面で、ワンストップでサポートしていただいたおかげです。