スマートデバイスでの業務利用時における顔認証システムの導入

大和総研プロジェクト

サマリー

  • 大和証券の営業員が利用するスマートデバイスにて顔認証機能を実装し利便性向上を実現

大和総研は、大和証券株式会社における営業員用タブレットとスマートフォン端末を対象に顔認証システムを構築しました。本システムは2017年2月から順次利用を開始しており、順調に利用されております。

大和証券は、顧客への資産コンサルタントや金融商品の提案などを行う際にタブレットを利用しております。また、社内のメール、顧客応対履歴を照会するためにもスマートフォンを利用しております。本システムの導入により、今まで時間の掛かっていたパスワード入力操作が不要になり、スマートデバイスの利便性が大幅に向上しました。

生体認証の中でも、顔認証は特別な外部デバイスが不要であり、さらに普段人に見せている「顔」を用いるため、利用者の精神的な負担が少ないことが知られております。
今回、高いセキュリティと利便性を追求する中で、NECの顔認証エンジンである「NeoFace」を採用しました。

「NeoFace」は世界No.1の認証精度を有するだけでなく、様々な端末にて利用できるように、柔軟なカスタマイズが可能であるという特徴があります。これにより、多種多様なスマートデバイスにおいて利用可能であり、将来的にも同一の基盤で顔認証を利用することが可能となります。

個人用のスマートデバイスとは異なり、企業、特に金融機関向けのスマートデバイスには、様々なセキュリティ対策を施す必要があるものの、利便性を損なうことができないという難しさがあります。加えて、最先端の顔認証をトラブルなく利用する必要があるため、プロジェクト開始前にPoC(Proof of Concept)を行いました。その中で、大和証券の担当者様、NECの担当者様と協力し、利便性の向上についての議論を重ね、カスタマイズを行うとともに、十分な検証を行った上でプロジェクトを推進しました。

大和総研は、このように大和証券向けのシステム構築を行う中で、最先端技術とそれを利用する方をつなぐ役目を担っております。多くのステークホルダーと協力しながら、今後もよりよい金融サービスの提供に貢献します。

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