サマリー
◆一般社団法人 日本シーサート協議会(NCA)は、2024年10月25日に『脆弱性管理の手引書 システム管理者編1.0版』を公開した。公開された手引書は、「ユーザ(システム管理者)」の立場での脆弱性管理手法について解説されている。
◆脆弱性管理は、システムで稼働するソフトウェアや設定/設計の脆弱性を特定し、アプリケーションの修正やパッチの適用などの必要な対策を講じる一連のプロセスであり、セキュリティリスクを低減し、システムやデータの安全性を確保するため、継続的に実施する必要がある重要な活動である。
◆本手引書では、「脆弱性管理対象の識別」、「脆弱性情報の内容把握」、「組織におけるリスク評価」、「対処・対策」の流れについて解説されており、「脆弱性管理とガバナンス」の重要性も強調されている。脆弱性管理の実施に際して必要な事項が体系的に整理・解説された有用な手引書となっている。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
同じカテゴリの最新レポート
-
能動的サイバー防御の導入に向けた政策動向
激化するサイバー攻撃に先手を打って被害を防ぐ
2025年04月21日
-
耐量子計算機暗号に関わる国内動向
DIR SOC Quarterly vol.10 2025 winter 掲載
2025年01月28日
-
金融分野におけるサイバーセキュリティに関するガイドライン
DIR SOC Quarterly vol.10 2025 winter 掲載
2025年01月27日
最新のレポート・コラム
-
カーボンクレジット市場の新たな規律と不確実性
VCMI登場後の市場と、企業に求められる戦略の頑健性
2025年07月24日
-
金利上昇下における預金基盤の重要性の高まり
~預金を制するものは金融業界を制す~『大和総研調査季報』2025年夏季号(Vol.59)掲載
2025年07月24日
-
企業の賃金設定行動の整理と先行きへの示唆
~生産性に応じた賃金決定の傾向が強まる可能性~『大和総研調査季報』2025年夏季号(Vol.59)掲載
2025年07月24日
-
ドイツ経済低迷の背景と、低迷脱却に向けた政策転換
『大和総研調査季報』2025年夏季号(Vol.59)掲載
2025年07月24日
-
「外国人優遇」は本当か?データで見る国民健康保険・国民年金の実態
2025年07月25日