NCA、「脆弱性管理の手引書 システム管理者編1.0版」を公開

DIR SOC Quarterly vol.10 2025 winter 掲載

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2025年01月20日

  • デジタルソリューション研究開発部 次長 土田 将弘

サマリー

◆一般社団法人 日本シーサート協議会(NCA)は、2024年10月25日に『脆弱性管理の手引書 システム管理者編1.0版』を公開した。公開された手引書は、「ユーザ(システム管理者)」の立場での脆弱性管理手法について解説されている。

◆脆弱性管理は、システムで稼働するソフトウェアや設定/設計の脆弱性を特定し、アプリケーションの修正やパッチの適用などの必要な対策を講じる一連のプロセスであり、セキュリティリスクを低減し、システムやデータの安全性を確保するため、継続的に実施する必要がある重要な活動である。

◆本手引書では、「脆弱性管理対象の識別」、「脆弱性情報の内容把握」、「組織におけるリスク評価」、「対処・対策」の流れについて解説されており、「脆弱性管理とガバナンス」の重要性も強調されている。脆弱性管理の実施に際して必要な事項が体系的に整理・解説された有用な手引書となっている。

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