企業経営と年金マネジメント
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定価:
3,800円(税別)
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著者:
監修/井手 正介/飛田 公治 編/(大和総研)
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発行:
2006年3月14日発行 306p
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発行所:
東洋経済新報社
内容
わが国の戦後50年のたぐいまれな経済的発展が21世紀に残した最大の「レガシーコスト」は、成功の代償である少子高齢化社会の年金問題である。小泉内閣の下で行われている行財政改革によって、戦後の繁栄をリードした「大きな政府」は時代的役割を終え、レガシーコストを担うのは、唯一の価値想像部門である企業をおいてほかにない。企業経営者はこれまでのように年金をもっぱらコストや責務問題に矮小化して、後ろ向きに捉えるのではなく、新しい経営のパラダイムになった株主価値重視経営の一環として、価値創造主体である人間の存在能力をフルに引き出し動機付ける「インセンティブ・パッケージ」の柱として位置付けなければならない。これが本書を通して経営者に伝えたい最大のメッセージである。