経営ビジョン・中期経営計画、IR

ビジネス環境が目まぐるしく変化する中、組織の羅針盤となるパーパスやMVV(ミッション・ビジョン・バリュー)、経営計画の重要性はますます高まっています。 金融・資本市場に立脚する証券系シンクタンクとして、大和総研は株主・投資家とのエンゲージメント(建設的な対話)による価値向上はもちろん、 マルチステークホルダーとの協働・共創を同時に促すパーパスや経営ビジョン、中長期戦略シナリオから経営計画の策定、IR活動までワンストップで伴走することをお約束いたします。 

経営ビジョン・中期経営計画策定支援コンサルティングの概要

「経営ビジョン」策定支援

不確実性が増している経営環境の中で、既存事業の延長で経営ビジョンを検討してはいないでしょうか。
まずは、自分たちが提供したい価値は何かを改めて見つめなおし、自社のありたい姿を再設定することが重要であると考えます。そして、その実現に向けバックキャスティングで中長期戦略シナリオを導き出すことができれば、非連続な成長を促すエンジンとしての経営ビジョンの解像度はより高まるでしょう。
また、それを価値創造モデルやコーポレートストーリーという形で打ち出すことで、ステークホルダーの共感を獲得することにつながります。
大和総研は、金融・資本市場に関する豊富な知見をバックグラウンドとしたリサーチ力とこれまでの知見を活かした議論の可視化や体系化ノウハウなどを通じて、マルチステークホルダー時代の経営ビジョン・中長期戦略シナリオの策定を強力にサポートいたします。

「中期経営計画」策定支援

中期経営計画の策定フェーズでは、経営ビジョンや中長期戦略シナリオの実現を目指すマイルストーンとして期間を区切り、重点施策と実行計画(アクションプラン)に落とし込むプロセスが非常に重要です。また、目標の計数化は、企業全体として目標達成の実現性を高めるのみならず、マルチステークホルダーに対する説明力の向上にも寄与します。
社内には、目標に向けた意識を共有化し、また、社外には企業価値向上に向けた具体的な取組として期待を獲得するという成果につなげます。
大和総研は、具体性、実現性を伴い、かつ外部ステークホルダーへの説得力を持つ中期経営計画の策定を、策定体制の構築から策定プロセスに関する助言、ワークショップデザイン、アクションプラン、そしてその実行に至るまで、ワンストップで支援いたします。

中期経営計画の位置づけとは?

  • ”ありたい姿”をビジョンとすれば、中期目標は、そこに至るまでのマイルストーンとしての"あるべき姿"となります。

IR支援

IR(インベスター・リレーションズ)とは、企業が株主や投資家に対し、投資判断に必要な情報を、“タイムリー”かつ“公平”に、そして“継続的”に提供する活動です。但し、単なる「情報のディスクローズ作業」に留まることなく、自社の投資魅力を的確に株主・投資家に伝えることも必要です。 大和総研では、大和証券グループの一員として資本市場を通じて培った知見を活かし、効果的に株主に訴求するIR活動を提案いたします。

IR活動支援コンサルティングの概要

IR活動の目的は、自社の企業価値向上の取組みに対する資本市場の理解を深め、適正な価値評価を形成することです。
IR活動による資本市場との対話は、経営ビジョンに共感し、企業の戦略を支援しようとする友好的な株主の獲得につながります。また、資本市場の信任度を高め、適正な企業評価が形成されれば、いたずらに敵対株主の動向に左右されることなく、持続的な成長に向けた戦略の実行が可能となります。上場企業にとってのIRは、資本市場の評価をてこに一層の企業価値向上に邁進するための欠くことのできない活動であり、企業活動そのものと同等の重みをもつものです。
金融機関の政策保有(主に持ち合い)株式の売却を背景に、日本企業の株主構成は大きく変化しています。従来のような安定株主が減少しており、資本市場との良好な関係を「点」ではなく「面」で構築すること、つまり資本市場とのリレーションシップ・マネジメントが求められています(下図)。大和総研は、資本市場の知見を活かし、資本市場とのよりよいリレーションシップの構築につながるIR活動を支援いたします。

IR戦略策定支援

IRのポイントは、誰に、何を伝えるかです。大和総研のIR戦略策定支援では、まず株主構成・事業内容・財務状況等の現状分析を行い、あるべき資本市場との関係を想定したうえで、追求すべき株主構成に関する方向性を示します。この方向性に基づき、ターゲットとする投資家層を定めてIRの目標を設定し、具体的なIR施策と取組みスケジュールの策定につなげます。IRの効果を高めるため、緊急度の高い当面の施策立案から中長期的なアクション・プラン策定までのトータルな戦略策定を支援いたします。

コーポレート・ストーリー策定支援

コーポレート・ストーリーとは、「ステークホルダーとしての資本市場の期待にいかに応えるのか」を示し、それを実現する戦略を、資本市場の視点で説明するものです。
投資家の関心が最も高いのは目標投資リターンですが、中期経営計画(中計)で明示していない企業や、中計期間における目標投資リターンが資本市場の期待水準に達しない企業もみられます。しかしこのような場合こそ、中計期間の先にある企業のビジョンに向かう戦略の方向性をコーポレート・ストーリーとして再構築して提示すべきです。コーポレート・ストーリーをIR活動の中心におくことで、資本市場に対するメッセージが固まり、魅力的でぶれないコミュニケーションが行えるようになります。
大和総研のコーポレート・ストーリー策定支援の特長は、資本市場の視点によりこだわったストーリー作りにあります。経営分析、事業環境分析によって訴求すべきポイントを抽出し、中期戦略、及び長期の経営ビジョンを再構成することで、訴求力の高いコーポレート・ストーリー策定を支援いたします。

IR体制構築支援

IR活動を支えるインフラとなるのが、情報開示の諸規定と社内体制の整備です。情報開示に関する指針・基準・ガイドラインは、適時・公正な情報の継続的な発信の基礎となります。また、資本市場の声を経営にフィードバックするため、IR担当部門と社内の関係部署および経営陣の体制を整備し、双方向の情報の流れを確保する必要があります。
大和総研では、現状分析をもとに、IR戦略に基づいたあるべきIR体制とのギャップを検討し、ギャップ解消に向けたロードマップを検討いたします。適切な情報管理・発信とともに、資本市場の声を経営に反映し、企業価値向上サイクルとしてのIR活動が確立できるようなIR体制の整備を支援いたします。

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