北陸新幹線の開業による地域経済活性化と課題

RSS

サマリー

◆2015年3月14日、北陸新幹線の長野-金沢間が開業する。これにより、これまで4時間近くかかっていた東京-金沢間が2時間半に短縮するなど、首都圏と北陸地域の移動時間が大幅に短縮し、北陸は新時代に入る。


◆整備新幹線は沿線地域の輸送時間の短縮など利便性向上のほか、企業立地における魅力の向上、交流人口の増加など様々な効果が期待される。すでに、北陸新幹線開業を見越して、地価上昇や企業立地の増加等さまざまな効果が現れている。


◆新幹線開業によって、首都圏から多くの観光客が期待できるなど、多くの正の可能性を秘めている。他方、消費や企業が首都圏に流出するいわゆるストロー効果や、並行在来線及び航空路線の維持など、多くの課題があることも事実である。


◆地元自治体や企業が新幹線開業後に生じる課題を単独で解決することは困難である。沿線自治体や事業者が連携して、地域の魅力を向上させる取組が必要であろう。

このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。

関連のサービス