AIによる外国為替の予測
株式会社大和ネクスト銀行
2021年11月、大和ネクスト銀行は人工知能(AI)を使った円・外貨建て定期預金サービスを開始しました。大和ネクスト銀行の『バスケット定期預金 AIでえらぶ(Aコース)』は、AIが1ヶ月先の為替動向を予測し紹介する通貨ポートフォリオに預入することができる、業界初(※1)のサービスです。そのサービスを支える外国為替予測AIを大和総研が開発しています。具体的には、円と米ドル、豪ドルの3通貨を対象に、最適なバスケット定期預金を提案するためのAIモデルを大和総研が構築しました。
(※1)大和ネクスト銀行調べ (2021年11月9日現在)
バスケット定期預金とは
バスケット定期預金は、対象通貨が異なる複数の定期預金をひとまとめにして預入する定期預金です。大和ネクスト銀行では、通貨の割合を自分でえらぶ(Sコース)と、AIでえらぶ(Aコース)の2通りの預入方法を提供しています。Aコースでは複数の定期預金の組み合わせを大和総研が開発した人工知能(AI)が紹介しています。
大和総研が開発した2つのAIモデル
このプロジェクトでは最適な通貨割合を選定するために①1ヶ月先の為替予測モデルと②資産配分最適化モデルの2つのAIモデルを構築しました。
①1ヶ月先の為替予測モデル
為替、株価などの時系列予測は一般的に数日程度の短期予測が中心で予測対象が長期間になるほど難易度が高くなります。しかし、定期預金という商品の特性から、最低でも1ヶ月先の予測が必要でした。長期株価予測モデル開発で長年培った知見をもとに試行錯誤の末、1ヶ月先の為替予測モデルを開発しました。
②資産配分最適化モデル
平均分散モデルを応用して、1ヶ月後の予測結果、各通貨の定期預金金利、各通貨の過去の値動き(ボラティリティ)から、パフォーマンスが最大になると見込める通貨配分を決定します。金融工学の知見でモデル構築を可能としました。
これらのモデルにより、円と米ドル、豪ドルの3通貨から、最適な通貨の配分を提案している『バスケット定期預金 AIでえらぶ(Aコース)』はお客様からパフォーマンスが良いと好評をいただいています。
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大和総研は、今後も継続してAIによる市場予測モデルの高度化に努めるとともに、お客様満足度のさらなる向上に向けて、より有益なサービスの提供を目指して取り組みを進めてまいります。