社会保障と税の一体改革をよむ
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定価:
1,500円(税別)
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著者:
大和総研 鈴木 準
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発行:
2012年11月20日 230p
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発行所:
株式会社 日本法令
内容
大和総研の調査提言企画室長が執筆した本書は、2012年秋に区切りを迎えた「社会保障と税の一体改革」について、改正事項の網羅的な解説と考察を行ったものです。中心的な企図は読者の皆様への幅広い情報提供にあり、この分野に関心をお持ちの多くの方々にお読みいただけるよう、分かりやすい記述になっています。
消費税率を10%まで引き上げることが決まったのは大きな前進です。しかし、社会保障改革や財政健全化へ向けた政策で先送りされた課題は山積みですし、現役世代や子育て世代に対する支援は不足したままです。そこで本書は、一体改革で決まった基本的な内容の説明はもちろん、改正の背景や底流にある考え方と問題点について、経済、財政、法律、社会の観点から多面的に議論しています。超高齢日本で社会保障制度の持続性を回復させるためには、負担と給付の収支尻合わせではなく、現役世代の活力を高めた経済のダイナミズムの中でどういう改革を構想するかが重要でしょう。
目次
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はじめに
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第1章
社会保障と税の一体改革はなぜ必要なのか
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第2章
一体改革における年金関連の改革項目の内容と評価
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第3章
一体改革における医療・介護関連の改革項目の内容と評価
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第4章
一体改革による現役世代支援、子育て支援関連項目の内容と評価
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第5章
一体改革による税制改革関連項目と増税をとりまく議論
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終章
一体改革を次のステージに進めるために何が必要か