35歳から創る自分の年金
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定価:
1,500円(税別)
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著者:
大和総研 金融調査部 研究員 是枝 俊悟
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発行:
2020年3月17日 247P
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発行所:
日本経済新聞出版社
内容
本書は、年金と老後の生活費に不安を感じる30代前後の読者に向けて、同世代の研究者が書いた「年金の本」です。
公的年金(厚生年金・国民年金)の年金支給額につき、将来は今より減るかもしれないという政府の試算がしばしばメディアで紹介されています。しかし、それは夫のみが働き妻は生涯専業主婦(または扶養の範囲内)である世帯を想定した「モデル年金」のもの。若い世代ほど共働き世帯の比率が上昇していることを考慮すれば、夫婦の平均的な年金支給額はむしろ今より増えていく見通しで、公的年金の展望は決して暗いものではありません。
もっとも、年金支給額そのものは増えるとしても、現役時代の年収に対する年金支給額の割合(所得代替率)は低下していく見込みです。現役時代と比べた生活の激変を防ぐためには、自助努力での資産形成も重要です。
本書が、30代前後の読者が、自分の世帯の将来の年金額について大まかな見通しを立て、共働きを続けて生涯賃金を増やしたり、NISAやiDeCoを活用して資産形成を行うなど、老後に向けた前向きな行動を取るきっかけになれば幸いです。
販売
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目次
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はじめに
老後を不安に感じる同世代の読者に向けて
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第1章
私たちにも「公的年金」は支払われる
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第2章
「自分の年金」の金額はどのようにして決まるのか
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第3章
「共働き」で創る自分たちの年金
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第4章
多様な生き方、ライフスタイルと年金
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第5章
豊かな人生を過ごすための資産運用との付き合い方
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第6章
「35歳」は年金改革をどうみるべきか
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おわりに
「全世代型社会保障」の未来図