この1冊でわかる 世界経済入門

この1冊でわかる 世界経済入門

  • 定価:

    1,500円(税別)

  • 著者:

    熊谷亮丸監修、大和総研編著

  • 発行:

    2015年11月17日 271P

  • 発行所:

    日経BP社

内容

「そもそも日本経済の動向は海外の景気次第だ。日本経済は輸出によってけん引される経済構造なので、海外経済の動向が景気に大きな影響を及ぼすからである。今後の海外経済は予断を許さない状況にある。世界の至る所に「地雷」が埋まっている」(本書「はじめに」より)

いまや日本経済の動向は、海外の景気に大きく左右され、国内だけを見ていても先々の展望が見えません。
また、目の前で起きているニュースを追うだけでも、複雑に絡み合った経済の動きを読み解くことはできないでしょう。
本書では、減速する中国経済の動向をはじめ、米国経済、欧州経済、日米欧の中央銀行の金融政策など、世界経済はどんな仕組みで動いているのか、なぜ世界経済の動きが日本経済に影響を及ぼすのかなどについて、経済の基礎知識や歴史の流れを踏まえて、わかりやすく解説します。

目次

  • はじめに

  • 第1章

    中国経済
    減速する中国経済、その下支え策とリスク
    「新常態」と「三期叠加」で読み解く

  • 第2章

    米国経済
    堅調な米国経済、出口戦略と残された課題
    格差、バブルの懸念と大統領選のワナ

  • 第3章

    出口戦略
    米国の出口戦略と欧州の量的緩和の影響
    「FRB対ECB」軍配はどちらに

  • 第4章

    新興国
    「新興国の時代」は終わったのか
    中国減速で浮上するのはどこか

  • 第5章

    欧州経済
    ECBの金融政策とユーロ圏停滞のリスク
    「日本化」は避けられるのか

  • 第6章

    資源安
    原油安が経済に与える影響と原油価格の先行き
    「逆オイルショック」は何をもたらすか

  • 第7章

    円安
    変化した円安効果の波及経路
    円安頼みの史上最高益は続くか

  • 第8章

    製造業と円安
    企業の海外設備投資の背景と今後の動向
    製造業の「国内回帰」は本物か

  • 第9章

    日銀の金融政策
    「物価」に悩む日銀「量的・質的金融緩和」の行方
    〝黒田ショック〟第三弾を占う

  • 第10章

    人口減少
    日本を襲う「人手不足」というリスク
    カギを握る女性とIoT