ソーシャルファイナンスの教科書—「社会」のために「あなたのお金」が働くということ

ソーシャルファイナンスの教科書—「社会」のために「あなたのお金」が働くということ

  • 定価:

    2,000円(税別)

  • 著者:

    大和総研 主席研究員 河口 真理子

  • 発行:

    2015年6月30日 225p

  • 発行所:

    生産性出版

内容

私たちのお金のつきあい方には4種類あります。使う、預ける、投資する、寄付する、です。消費(使う)以外の3つは、お金を社会で必要とされる事業に融通する、つまり自分のお金に社会で働いてもらうという点は同じなのです。そのうち預金と投資は、自分のために融通する点は同じですが、預金は銀行が融通先を選び、投資は自己責任で選ぶところが違います。また投資と寄付は融通先を自己責任で選ぶ点は同じですが、投資は自分のために行うのに対して寄付は社会のためです。日本では投資というと「株をやる」という言葉に代表されるように社会のためとは真逆の一種のギャンブルのように受け止める人が少なくありません。本書では、金融は本来自分のためと社会のために自分のお金に働いてもらうこと、という考え方を出発点として、地球環境問題や、所得格差などの社会課題解決のために、個人としてできることから、世界の運用業界で注目されているサステナブル投資の潮流などを含め、新たな金融—ソーシャルファイナンス—の在り方について考察していきます。

目次

  • CHAPTER1

    なぜか、日本人に多い投資アレルギー

  • CHAPTER2

    「金融のしくみ」が社会を変える

  • CHAPTER3

    自分らしく暮らすお金とのつきあい方

  • CHAPTER4

    社会に役立ち、自分のためにもなる投資

  • CHAPTER5

    「社会課題」を整理する

  • CHAPTER6

    世界に広がるサステナブル投資