長期不況の理論と実証 日本経済の停滞と金融政策

長期不況の理論と実証 日本経済の停滞と金融政策

  • 定価:

    3,800円(税別)

  • 編著者:

    浜田 宏一/原田 泰(内閣府経済社会総合研究所)

  • 発行:

    2004年7月29日発行 22cm・239p

  • 発行所:

    東洋経済新報社(電話03-3246-5467)

内容

デフレは、貨幣的な現象である。
1990年代の日本はなぜ長期停滞に陥ったのか。金融政策の影響、為替レートの影響、名目賃金の下方硬直性、デフレ下の実質資本コストなど、様々なチャネルを通じての実証を試みる。

目次

  • はじめに

  • 序章

    平成不況の金融的要因

  • 第1章

    平成不況の性格は何か

  • 第2章

    日銀理論とは何か:
    名目短期金利ゼロの下限と金融政策

  • 第3章

    信用乗数の変化はいかに説明できるか

  • 第4章

    為替レートは金融的要因で説明できるか

  • 第5章

    銀行貸出、マネー、その他の資金調達手段の優位性

  • 第6章

    経済学ではデフレーションを説明できないのか

  • 第7章

    マクロ計量モデルによる歴史的シミュレーション:
    1990年代の金融政策の効果

  • 第8章

    賃金の硬直性と金融政策の重要性

  • 第9章

    デフレ期待と実質資本コスト:
    ミクロデータによる90年代の設備投資関数の推定

  • 第10章

    どうすればデフレ期待を反転できるか:
    国民生活モニター調査(個票)による検証