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アジア債券市場育成イニシアティブ(ABMI)ミャンマー技術支援(第4フェーズ)

「アジア債券市場育成イニシアティブ(ABMI:Asian Bond Markets Initiative)」は1990年代後半に発生したアジア通貨危機を教訓に、特に現地通貨建て債券市場を発展させることで金融市場の安定性を確保するための地域協力の仕組みである(2003年発足)。ASEAN+3(アセアン加盟10か国と日本・中国・韓国)財務大臣・中央銀行総裁会議で具体的なアクションが決定されるこの枠組みでは、アジア開発銀行(ADB)主導による法規制やインフラの整備、債券の発行や需要喚起などのタスクに応じた地域単位の支援と、アセアン事務局が所管する国別支援がある。本件は、ミャンマーの債券市場育成を目的とした技術支援を行う後者の国別支援プログラムである。

地域:ミャンマー テーマ:金融資本市場 発注元:ASEAN事務局

【案件概要】

当社は、これまで「アジア債券市場育成イニシアティブ(ABMI)ミャンマー技術支援」案件を連続してアセアン事務局より受託し、日本の財務省や金融庁によるバックアップの下、ミャンマー債券市場発展に資する支援を行ってきた。第4フェーズの本件は、2018年9月から2019年9月の期間に実施されたものである。概要は以下の通り。

ミャンマーでは2011年の民政政権の誕生以降、様々な経済改革が進展してきた。この過程で、国債の発行は政府にとって財政上重要な資金調達チャネルの一つになっている。従前は財務予算管理と一体となった計画的な発行が行われていなかったが、前フェーズではIMFやADB等他ドナー機関との協働により現地金融当局への支援を進めた結果、入札方式での国債発行が開始された。他方、国債流通市場の整備や証券会社を含む金融仲介機能を有する機関での債券売買、機関投資家や個人投資家層の拡大など、一層の発展に必要な課題も依然として多く残されている。こうした状況を踏まえ、本フェーズでは以下の4テーマを中心に技術支援を展開することとなった。
(1) 国債流通市場の強化
(2) 国債以外の債券の発行可能性
(3) 格付制度の確立に向けた課題の整理
(4) 投資家層の拡大

具体的には、特に(1)に重点を置いて、国債流通市場のメインプレーヤーとなる最大投資家である商業銀行や仲介機関となる証券会社の実態調査を実施。調査結果に基づき、商業銀行や証券会社に加えて、カウンターパートであるミャンマー証券取引監督委員会(SECM)やミャンマー計画・財務省(MOPF(当時)、現ミャンマー計画・財務・工業省(MOPFI))、ミャンマー中央銀行(CBM)などの現地金融当局に対し、国債流通市場の発展に向けて相互に連携・協調して取り組むべきタスクの提示を行った。また、(2)、(3)、(4)についても現状認識を整理した上で、今後のミャンマー金融市場の発展に資する政策や課題解決に向けた提言を行っている。

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