コーポレートガバナンス・コード - WOR(L)D ワード

　コーポレートガバナンス・コードとは、企業が実効的なコーポレートガバナンス（企業統治）を実現するための原則です。コーポレートガバナンスとは、企業がステークホルダー（株主をはじめとする顧客、従業員、地域社会など企業の利害関係者）の立場を踏まえた上で、透明・公正かつ迅速・果断な意思決定を行うための仕組みです。これが適切に行われることで持続的な成長と中長期的な企業価値の向上につながることが期待されています。

　欧米諸国で先んじてコーポレートガバナンス・コードが導入されたことを受け、わが国でも2015年に東京証券取引所「コーポレートガバナンス・コード」（CGコード）が策定され、上場会社に対して適用されています。CGコードは、株主の権利・平等性の確保、株主以外のステークホルダーとの適切な協働、適切な情報開示と透明性の確保、取締役会等の責務、株主との対話、の五つの章で構成されています。

　特徴として、①詳細なルールは定められておらず企業ごとに原則の趣旨・精神に沿って行動をする「プリンシプル・ベース」であること、②全ての原則が強制的に適用されるのではなく、適用しない原則についてはその理由を説明することが求められる「コンプライ・オア・エクスプレイン」を採用していること、の二つが挙げられます。

　CGコードは2015年以降も適宜改訂されています。例えば2021年には、ダイバーシティに関する開示や、サステナビリティ課題への取組みや人的資本に関する開示などについて改訂が行われました。

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