メンタルヘルス

 メンタルヘルスとは、心の健康状態のことです。誰でも気分が落ち込んだり、ストレスを感じたりすることはありますが、それが長引くと心身に大きなダメージをもたらすことがあります。働く人がこれらの症状を抱えると、本来の能力を十分に発揮できなかったり、欠勤や休職が増えたりして生産性が低下することがあります。WHOはメンタルヘルス不調による損失が、毎年約1兆ドルに達していると推計しています。

 米国では、コロナ禍を機に多くの人が心のバランスを崩したことなどを受け、メンタルヘルスに関するサポートを強化したり、新しい支援プログラムを導入したりする企業の動きが活発化しました。心の健康を保つメンタルヘルスマネジメントが、生産性の低下や過労死などのリスクを軽減するだけでなく、従業員のモチベーションを高めて組織の活力に影響することがわかってきたからです。

 国内でも、メンタルヘルスマネジメントに戦略的に取り組む企業が増えています。ストレスチェック以外にも、専門家によるオンラインカウンセリングの実施や、心のセルフケアに関するeラーニングやアプリを導入する事例が見られます。体の健康はもちろん、従業員のメンタルヘルスの良好さは、企業の成長に深くかかわっていることがわかっています。

レポート・コラム

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ニュースリリース

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