ネイチャーポジティブ（自然再興）とは、自然を回復軌道に乗せるため、生物多様性の損失を止め、それを反転させることを意味します。我々の経済・社会は水や動植物、鉱物などさまざまな天然資源に依存しています。天然資源は経済・社会を支える重要な資本であることから「自然資本」ともいわれます。
世界経済フォーラム（WEF）が実施したアンケート調査では、今後10年の深刻なリスクとして第3位に生物多様性の喪失とエコシステムの崩壊が、第4位に天然資源の枯渇があがりました（※）。天然資源を適切に守りながら、持続的に活用し続けることを意識した経済活動にシフトすること（ネイチャーポジティブ経済への移行）が、世界的に求められています。
※ WEF “Global Risks Report 2024”（2024年1月公表）より。調査はチューリッヒ・インシュアランス・グループとマーシュ・マクレナンが2023年9～10月に実施、1,400名を超える有識者や政策当局者、経営者等に対して行われました。
レポート・コラム
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