サブスクリプションサービスとは、定期契約を通じて商品やデジタルコンテンツなどを利用できるサービスのことです。近年は技術革新による消費のデジタル化や、「モノからコトへ」という消費者ニーズの変化により、Webサイトやスマートフォンアプリなどのデジタルチャネルを介して、デジタルコンテンツ等の「体験」を提供するサブスクリプションサービスが増えてきています。
売り切り型のビジネスと比較すると、サブスクリプションサービスの特徴は主に2点あげられます。
1点目は、消費者の初期費用を抑えられる点です。サブスクリプションサービスは一般的に、商品・サービスを単品で購入するよりも初期費用が安く設定されています。また、「申込後1カ月無料」といった無料トライアルを提供しているサービスも多く、利用開始のハードルが低いことが特徴です。
2点目は、サブスクリプションサービスは企業が継続的にコンテンツを提供するため消費者との接点を維持しやすく、会員数やリピーター数の増加につなげやすい点です。会員登録データをCRM(顧客管理システム)などに蓄積しながら、顧客ごとのニーズに沿ってコンテンツを提供することも可能になってきています。このように企業が顧客と継続的な関係を築き、LTV(※)の向上を図ることは、デジタル化時代の売上向上施策として近年重要視されています。
※LTV(Life Time Value)とは、顧客が取引開始から終了までに生み出す利益を数値化した指標のことです。