マルチクラウド

 マルチクラウドとは、複数のパブリッククラウドサービスを組み合わせたり、用途に応じて使い分けることです。 1つのクラウドサービスに依存せず、最適なものを選択することで、各サービスのメリットを活かした運用が可能です。

マルチクラウドを選択するメリットとしては、以下が挙げられます。

  1. システムの可用性を高め、リスク分散が可能。例えば1つのクラウドサービスが世界規模でダウンするような障害が発生した場合、別のクラウドサービスに切り替えることで冗長性を担保することができる

  2. 各クラウドベンダの差別化されたサービスを業務に合わせて選択することで、システムの柔軟性が高まる

一方で、マルチクラウドの採用には注意点もあります。具体的には以下の点があります。

  1. 異なるクラウドプラットフォーム間のデータ通信料や複数クラウドベンダのサポート費用など、ランニングコストが高くなる

  2. クラウドサービスの選定から、設計・実装および運用までの各フェーズにおいて、複数クラウドサービスの知識を有している人材が必要であり、幅広いスキルセットが求められる

 マルチクラウドに似た概念として、パブリッククラウド/プライベートクラウド/オンプレミスを組み合わせて利用するハイブリッドクラウドがあります。拡張性やコスト効率の恩恵を受けながら、機密性の高いデータの安全性を確保するといった運用が可能です。 マルチクラウドやハイブリッドクラウドの導入を検討する場合、各々のアーキテクチャの特徴を理解したうえで、組織のニーズ、セキュリティ要件、費用等に応じて最適なソリューションを見極める必要があります。


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