システム運用監視

 システム運用監視とは、システムの稼働状況を常時、または定期的に確認する業務を指します。監視を行う対象はサーバー、アプリケーション、OS、ネットワークなど多岐にわたります。
 システム運用監視を行う目的は大きく2点あります。1点目は障害発生の防止・影響の軽減です。万一障害が発生してしまったとしても早期に検知することで、復旧までの時間を短縮することができます。
 2点目は、ユーザエクスペリエンスを損ねないことです。Webサイトやデスクトップアプリ、スマホアプリをエンドユーザと同じネットワークで操作を再現し、実行結果や所要時間が想定通りであるかを確認します。これはUX監視と呼ばれ、クレームやビジネス機会損失のリスクを軽減します。

 代表的な監視方法としては「死活監視」「ログ監視」などが挙げられます。死活監視は、システムが稼働しているかどうか外部から監視する方法です。Pingコマンドを用いてネットワークに接続されたデバイスにリクエストを送信し、レスポンスによって稼働状態を判断します。ログ監視は、サーバー、アプリケーション、ネットワーク機器などのログを監視する方法です。ログには「誰が」「いつ」「どこで」「何をしたのか」という情報が記録されているため、システムにおける不審な挙動・操作を検知できます。

ITレジリエンスの教科書 p.80「監視の基礎」にて、システム監視、イベント監視、サービス監視(UI/UX監視)の3種類を整理しています。

関連するウェビナー

ウェビナー|AWSとハイブリッドで実現した大和証券CRMシステムの全面更改

ウェビナー|Amazon Connect活用!大和総研が提供するAmazon Connect

関連するソリューション

直感的操作が可能なジョブ管理ソフトウェア 〜Job Arranger for Zabbix〜

パブリシティ

ITレジリエンスの教科書 止まらないシステムから止まっても素早く復旧するシステムへ | 大和総研