AWS GameDay for AWS Top Engineerに参加しました

 こんにちは、大和総研CCoEの光原です。
 大和総研ではクラウドを通じてお客様に価値を提供すべく、2021年度よりパブリッククラウドの推進組織(CCoE: Cloud Center of Excellence)を設置し、クラウド活用を推進しています。

 「AWS GameDay for AWS Top Engineers」(以下、「AWS GameDay」)が2023年7月14日に開催されました。
 大和総研から「2023 Japan AWS Top Engineers」に選出された光原から、「AWS GameDay」とはなにか、当日の様子、メンバーの感想などをレポートします。
 今回のイベントは「2023 Japan AWS Top Engineers」の参加が必須となっており、大和総研から「2023 Japan AWS Top Engineers」に選出された粟ケ窪と私が中心になり、2チーム計8名がイベントに参加しました。

AWS GameDayとは

 「AWS GameDay」とは、ある課題に対してAWSサービスで解決するための対応力や実装スキルを試す実践形式のプログラムです。

 参加チームは、最大4人のメンバーで構成されます。用意されたいくつかのお題(クエスト)をAWSサービスを活用しながらクリアすることでポイントを獲得していき、最終的に最もポイントが高かったチームが優勝となります。各チームの獲得ポイントはリアルタイムで公開されるため、時には他チームの状況を見て方針を変えるなど戦略的な面もあります。
 チーム間で競い合うゲーム性の要素がありながら、さまざまなことを学べるイベントです。

今回の AWS GameDay

 「AWS GameDay」はオフラインイベントで開催されることもありますが、今回はオンラインで開催されました。「AWS GameDay」は「2023 Japan AWS Top Engineers」に選出された方を中心としてチームで組むことが条件であり、参加者は40チームほどで、26社、150名強が参加しました。

 「AWS GameDay」のクエスト内容については公開できませんが、大きく2つに分かれており、スキルや戦略に応じて、チーム内でのタスクの割り振りが求められるような内容でした。参加者は出題に対してチームで解決し、回答の正確性でポイントを獲得していきます。問題を解くことで次の問題が開放されていき、チームで取り組むことで理解も深まっていくという方式です。

クエストの進め方

 架空の会社に送り込まれるという設定のもと、既に存在するサービスをコードを見て短い時間で理解するという、情報収集力や推理力が試される内容でした。

 大和総研からは1チーム4名編成で2チーム(計8名)が参加しました。全員個別でリモート参加しているチームもありましたが、大和総研ではチームごと会議室に集まって参加しました。私のチームでは、最初に出された2つのクエストに対して2名ずつに分かれて進める方針としました。基本的には2人1組となり、1人が画面操作し、もう1人が操作内容の確認やドキュメントを調べるなどの分担で進めていきました。

結果

 実際の業務で、バグを見つけ出したり、障害を調査したりといった経験を活かし、状況把握はスムーズにいったのではないかと思います。ただ、メンバー全員が「AWS GameDay」初参加ということもあり、流れを理解するのに時間がかかりました。後半はクエストを楽しむ余裕も出てきて、あっという間でした。一緒に参加したメンバーはAWSの知見が広く、勘所もあったため、初参加にしてはうまく進めることができたのではないかと思います。

 今回の「AWS GameDay」は実装もお題となっていましたが、事前に知らされる内容は限定されていました。事前対策としては、障害対応に的を絞らず、関連しそうなサービスについて広く予習しておくことをお勧めします。また、序盤のクエストに躓くと、次のクエストが開放されないという「AWS GameDay」ならでは方式があるので、高得点をとるためには経験と戦略が必要となります。

 総合順位ですが、大和総研から参加した2チームは40チーム中 14位と15位でした。初出場でまずまずかなとも思いましたが、トップ10以上と11位以下には、結構大きな差があるように感じました。今回の経験を踏まえ、次回はさらに上位に食い込めるようにリベンジしたいと思います。

おわりに

 「AWS GameDay」は短時間で学ぶことも多くかなり濃い内容のイベントでした。

 今回のようなハンズオン形式のイベントは、実装やトラブルシューティングのトレーニングという点でも、通常の業務に直接役立つ内容ですし、なんといっても、チームで課題に取り組むのはとても楽しいです!

 通常のハンズオンと異なり、「AWS GameDay」は挑戦するハードルは高く感じますが、参加してみることをお勧めします!

 大和総研では、外部セミナーやイベントへ積極的に参加し、パブリッククラウドをはじめとした最新技術の習得や技術者の裾野の拡大に努めています。イベント参加のレポートについて積極的に発信していきますので今後もよろしくお願いします。

参加メンバーの感想

堀尾 諒平

経歴

 AWS業務歴は1年弱。好きなAWSサービスはCloudWatch。
 金融業界のお客様向けにASPシステムのオンプレインフラ設計構築を担当後、AWS基盤設計・保守に従事。

<受賞歴>

  • 2022-2023 Japan AWS All Certifications Engineer

AWS GameDayに参加した感想

 初めて「AWS GameDay」に参加するにあたり、普段の業務はインフラ構築が中心で、アプリケーションの開発経験があまりない中、実際に対応できるか不安もありました。そのため、事前に社内有識者からハンズオンなどを共有してもらうなど、ある程度感覚を掴んで臨みました。しかし、当日は求められる構成で課題をクリアすることにとても苦労してしまい、ポイントを稼げなかったことが悔しかったです。次回以降は適切に要件を把握して回答できるように、自己研鑽に励みつつ普段触らないサービスにも積極的にチャレンジしていきたいと思います。

粟ケ窪 康平 

経歴

 AWS業務歴は1年弱。好きなAWSサービスはAmazon GuardDuty。
 金融業界のお客様向けにセキュリティ設計に従事。

<受賞歴>

  • 2022-2023 Japan AWS All Certifications Engineer
  • 2023 Japan AWS Top Engineer(Security)
  • Google Cloud Partner Top Engineer 2023

AWS GameDayに参加した感想

 私自身はセキュリティを専門としていますが、今回の内容では普段の業務では触らないアプリケーションサイドのサービスや知識が問われました。
 サーバーレスが題材ということで事前にワークショップなどをやり込んで挑みましたが、課題は予想以上に難しく骨が折れました。今後参加する方は、普段から自身の興味の幅を広げておくことをお勧めします。

写真1. 「AWS GameDay」の参加メンバー(大和総研撮影)

関連するウェビナー

ウェビナー|AWSとハイブリッドで実現した大和証券CRMシステムの全面更改

ウェビナー|Amazon Connect活用!大和総研が提供するAmazon Connect

関連する事例

プロジェクト事例:海外拠点とのデータ連携システムをAWS サーバーレスを活用して構築

スミセイ情報システム株式会社様 | 保険業界のデジタル戦略をサポートする「DXプラットフォーム(通称:insNext)」をクラウドネイティブなアーキテクチャで構築

関連するソリューション

クラウドインフラ構築・移行 | 大和総研

 大和総研では、金融機関や事業会社のお客様へクラウドを導入・運用してきた実績を活かし、お客様のクラウドインフラの構築・移行などをサポートします。ご要望・ご不明点などがありましたら、ITソリューションサービスサイトよりお問い合わせください。