Google Cloud主催 CCoE Summit '23に登壇しました

 こんにちは、大和総研CCoEの守屋です。
 大和総研ではクラウドを通じてお客様に価値を提供すべく、2021年度よりパブリッククラウドの推進組織(CCoE: Cloud Center of Excellence)を設置し、クラウド活用を推進しています。

 2023年7月20日に、Google 渋谷オフィスとオンライン配信でのハイブリッド形式で開催されたイベント「CCoE Summit '23」で、パネルディスカッションに登壇しました!

開催概要

  • 名称:CCoE Summit '23
  • 日時:2023年7月20日(木) 13:00 ~ 18:40
  • 主催:グーグル・クラウド・ジャパン合同会社
  • 開催方法:ハイブリッド形式(Google 渋谷オフィス / オンライン配信)
  • イベント概要:
    • 「CCoEによるCCoEのためのサミット」として、Google Cloudを活用した各ユーザー企業やパートナー企業からCCoEリーダーが集い、先進事例とパネルディスカッションで最新情報をお届けするイベントです。
  • イベントリンク:

写真1. 会場の様子(グーグル・クラウド・ジャパン合同会社 提供)

Google Cloud CCoE Summitのパネルディスカッションにモデレーターとして登壇

 大和総研のCCoEでは、業界の知見や他社の良い取り組みを参考にすべく、社内のエンジニアに対しユーザー会に積極的に参加するように、CCoEから社内に対して、働きかけを行っています。今回、Google Cloud CCoE Summit '23が開催されると聞き、働きかけをしている側のCCoEとして、ぜひとも参加せねばということでエントリーした結果、パネルディスカッションにてモデレーターを担当することになりました。

CCoE支援側から見る!これがCCoEの最適解だ!(パネルセッション)

  • モデレーター
    • 株式会社大和総研 守屋 史明
  • パネリスト
    • 伊藤忠テクノソリューションズ株式会社 富坂 亮氏
    • 日本情報通信株式会社 中根 洋平氏
    • 富士通株式会社 森 健太氏

16社のCCoEリーダーの一人として

 当日はオンライン・ハイブリッド合わせて400名以上の方が参加する大きなイベントとなりました。日本のCCoEを代表するといっても過言でない企業16社のCCoEリーダーたちが、開会宣言、基調講演、そしてパネルディスカッションに登壇しました。その中に、大和総研も名を連ねることができたことは大変光栄であり、貴重な場をいただけたことをありがたく感謝しています。

パネルディスカッションのテーマ

 パネルディスカッションのパートナーセッションでは、一緒に登壇したパネリストの皆様と楽しくお話しをさせていただきました。Google Cloud パートナーとしてお客様のCCoE立ち上げ・推進を支援している立場の方と、パートナー会社として社内のCCoEを立ち上げた私のような立場、それぞれの目線から「CCoE立ち上げの苦労や工夫」、「Google Cloudの普及に向けた活動」、「CCoEのゴール」というテーマでディスカッションを行いました。

CCoEって? -立ち上げ時の苦労-

 CCoEを立ち上げる際の悩みとして、社内の認知度をどうやって上げていくのか、CCoEの存在意義をどう示していくのかに苦労した点について、大和総研での具体的な取り組みとして以下の2点を紹介しました。同じく社内でCCoEを立ち上げている富士通の森様からも、共感をいただきました。

  • 関係する部署を一部署ずつ回って認知、CCoEの活動計画への認知、理解を得る
    その場で意見や質問をやり取りできるよう、少人数の各部キーマンとディスカッションしました。

  • CCoEの取り組みを社内広報誌に掲載してもらう
    CCoEで開催した社内セミナーやイベントの様子を、写真や出席者の声とともに社内広報誌に取り上げてもらいました。

 そもそも、大和総研のCCoE立ち上げ時は、何から始めて良いのか明確になっていない状態でしたので、このサミットで基調講演もされた大日本印刷の和田様や、NTTドコモのCCoEの方から、立ち上げのお話を伺い、アドバイスをいただけたというのが、振り返ってとても重要であったと感じています。

CCoEのゴールはどこに? 

 「CCoEのゴール」というトピックでは、"サグラダファミリアのように、そのときどきで最適ではあるが完成はしない存在のようなもの"というたとえで議論をスタートしました。
 パネリストの方々からは以下のような意見をいただき、立場が違えば違った見え方ができる、ということを実感しました。

  • パートナーの立場として支援が不要になったところがゴールではないか
  • 社員が社外の情報にリーチできるように、中継役の存在になることがCCoEの目指す姿である
  • パブリッククラウド技術進展のスピードが速いためなかなか難しいという現状を踏まえつつ、心理的にパブリッククラウドを使うことに抵抗がない状態に社内が到達することがひとつの通過点

写真2, 3. パネルディスカッションの様子(グーグル・クラウド・ジャパン合同会社 提供)

パネルディスカッションを終えて

 私自身、社内でモデレーターの経験はあったものの、社外のこのような盛大な場でモデレーターを担当するのは初めてでした。パネリストの方たちからコメントを引き出しつつ、時間内にオーガナイズするのは思った以上に難しかったです。実は時間が少し余りそうになって、3名のパネリストの方々とアイコンタクトしながらアドリブコメントを入れたりと、ひやひやしながらも楽しみつつ乗り切ることができました。改めて3名のパネリストの皆様、ありがとうございました。

終わりに

 改めて、大和総研にCCoEが立ち上がって2年あまり、CCoEサミットがこのタイミングで開催され、CCoEの先輩方とご一緒できたのはとても幸運でした。
 CCoEはそれぞれの会社の文化、組成の背景や求められるものが異なり、どれ一つとして同じものはなく、どれもが正解になりうると感じています。
 各社独自の試みを共有する場でもあったため、参考になる取り組みも数多くありました。他の登壇企業においても、私たちが直面している課題と同じような課題があり、どのように解決に向けて取り組んでいるのかを知ることができ、大変有意義なイベントでした。

 各社のCCoEに共通するのは、社内、社外をつなぐHUBになって、コミュニケーションを円滑にしていくことではないでしょうか。そういった中、私たちの経験が役立つのであれば、お話させていただきますのでぜひお声がけください。今後も、CCoEだけでなく、大和総研としてイベントへ積極的に参加していけたらと思います。

 大和総研では、金融機関や事業会社のお客様へクラウドを導入・運用してきた実績を活かし、お客様のクラウドインフラの構築・移行などをサポートします。ご要望・ご不明点などがありましたら、ITソリューションサービスサイトよりお問い合わせください。

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