Society5.0

 Society 5.0(ソサエティー5.0)とは、「サイバー空間(仮想空間)とフィジカル空間(現実空間)を⾼度に融合させたシステムにより、経済発展と社会的課題の解決を両⽴する⼈間中⼼の社会」(*)のことです。狩猟社会(Society 1.0)、農耕社会(Society 2.0)、工業社会(Society 3.0)、情報社会(Society 4.0)に続く5番目の新しい社会の姿として、2016年に閣議決定された第5期科学技術基本計画にて提唱されました。

 これまでの情報社会(Society 4.0)では、人がインターネットを経由して様々な情報やデータを入手し、利用をしていました。しかし、人が行う能力に限界がある、知識の共有や分野横断的な連携協調が不十分である等の課題があり、個人が利用できるモノやサービスに格差が生じていました。

 Society 5.0では、IoT(Internet of Things)で全ての人とモノがつながり、様々な知識や情報がビッグデータとして収集・共有され、これらの課題や困難を克服することを目指します。人工知能(AI)により、必要な情報が必要な時に提供されるようになり、例えば今まで人間が行っていた作業や調整をAIやロボットが代行・支援することで(自動運転車によって高齢者や障がい者の行動制約が解消されるなど)、誰もが快適で活力に満ちた質の高い生活を送ることができる人間中心の社会の実現が期待されます。

参考文献

(*) 内閣府「第6期科学技術・イノベーション基本計画」(令和3年3月26日閣議決定)p.12 カッコ内は大和総研追記
https://www8.cao.go.jp/cstp/kihonkeikaku/index6.html

パブリシティ

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