リアルワールドアセット(RWA)

 RWAとは「Real World Asset」の略で、「現実世界の資産」を意味する用語です。具体的には不動産や株式、債権、金(ゴールド)などの資産や、美術品、ワインなど希少な資産もあげられます。RWAを裏付けに、その権利をトークン化したものをRWAトークンと呼びます。RWAトークンの保有者は、トークンと引き換えに、それが表す現物資産の償還を請求することができます。
 トークン化されるものが証券に該当する場合はセキュリティトークン(ST)と呼ばれることもありますが、STとは分けて扱われる場合もあります。
 RWAトークンは暗号資産のような形(ファンジブルトークン)で発行されることもあれば、NFT(非代替性トークン)として発行されることもあります。

 現実資産をトークン化するメリットは、流動性の向上と取引コストの削減です。トークン化による小口化も可能で、高額な不動産や美術品などのRWAをトークン化することで、個人投資家などがより低額で投資することができます。また、イーサリアムなどのパブリックブロックチェーンを用いてRWAトークンを発行することで、グローバルな流通が可能となり、24時間365日の取引が実現します。
 このようにRWAトークンは、資金調達をしたい事業者にとっては資金調達のハードルを下げる新たな資金調達手段を提供し、投資家にとっては新たな投資対象として注目を集めています。

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