インパクト投資

 インパクト投資とは、投資収益の確保を目指しつつ、社会や環境に対して良い効果(インパクト)を与えることを目的とする投資です。良い効果の例としては、温室効果ガス排出量の削減や、生物多様性の保全、貧困や飢餓の削減、ダイバーシティの確保や柔軟な働き方の推進などがあげられます。

 環境・社会課題を考慮する投資である「ESG投資」と重なる部分もありますが、インパクト投資は社会や環境に対して良い効果をもたらす意図が明確であることや、投資後にその効果の測定・管理(Impact Measurement and Management:IMM)をすることに特徴があります。

 金融庁は2024年に「インパクト投資(インパクトファイナンス)に関する基本的指針」を公表しており、インパクト投資の基本的要素として、①実現を「意図」する「社会・環境的効果」が明確であること、②投資の実施により、効果の実現に貢献すること、③効果の「特定・測定・管理」を行うこと、④市場や顧客に変革をもたらし又は加速し得るよう支援すること、の4点をあげています。

レポート・コラム

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