EVは“Electric Vehicle”の略で、電気で走る自動車のことです。広く普及しているエンジン車はガソリンを燃焼させることで動力を得ていますが、EVは電気でモーターを動かし動力を得ます。エンジン車に比べ、走行時の温室効果ガスや有害物質の排出量が抑えられるため、環境に与える悪影響が少ないと言われています。温室効果ガス排出量削減の取り組みの1つとして、欧州を中心にエンジン車からEVへのシフトを政策的に促す動きが強まっています。
モーターを動力源として使う車は4種類あります。1つ目がバッテリーに充電した電気でモーターを動かし走行する電気自動車(BEV:Battery Electric Vehicle)です。2つ目がエンジンとモーターを両方搭載するハイブリッド車(HEV:Hybrid Electric Vehicle)です。HEVはエンジンなどで発電し、モーターを動かします。3つ目がプラグインハイブリッド車(PHEV:Plug-in Hybrid Electric Vehicle)で、“プラグイン”とあるように外部からバッテリーに直接充電できる点が特徴です。4つ目が燃料電池車(FCEV:Fuel Cell Electric Vehicle)で、水素と酸素の化学反応により発電し、モーターを動かします。
現状、EVという場合は上記のBEVを指すことが一般的ですが、上記の4つをまとめてEVということもあります。この場合のEVは冒頭の“Electric Vehicle”の頭文字をとったものではなく、“Electrified Vehicle”(電動車)の略になります。
レポート・コラム
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