アバターとは、インターネット上におけるユーザの分身のことです。インターネット上のコミュニティやゲーム、メタバースなどで使われており、ユーザは自身の外見や肉体の制限を受けることなくアバターの外見をカスタマイズできるため、誰もが「なりたい自分」になることができます。
アバターは他者とのコミュニケーションがとりやすくなるメリットがある一方、悪用や法的リスクもあります。特にメタバースなどの仮想空間サービスにおいて、アバターは個人のプライバシー情報、クレジットカード番号のような決済情報と紐づけられるなど、現実世界のユーザと密接に関わっているため、アバターのアイデンティティ保護に関するリスクや課題がしばしば指摘されています。たとえば、アバターの乗っ取りによる経済的損失や迷惑行為などの名誉毀損、なりすましによるプライバシーの侵害などが懸念されます。
これらの対策としては、国による法整備のほか、多要素認証などを用いた本人認証の強化、不正監視など、サービス提供側においても様々な対策を検討していく必要があります。
レポート・コラム
2021年09月09日
在宅勤務かオフィス勤務か、はたまた「バーチャルオフィス」？ 2021年09月09日 | 大和総研 | 矢作 大祐
