拡張現実(AR)

 ARとは、Augmented Realityの略で、日本語では「拡張現実」と訳されます。ゴーグルなどのARデバイスを介して、現実空間上に合成画像や動画を重ね合わせる技術を指します。
 AR技術の基本は、「現実と合成物を違和感なく重ねるための精密な位置認識」です。位置を正確に認識する手法として一般的に、GPSなどの位置情報を利用するロケーションベース型と、画像認識や空間認識の技術を利用するビジョンベース型の2つに大別されます。これら2つの技術は独立しているため、どちらか一方だけでもARを実現することができますが、併用してさらに質を高めることも可能です。
 商業用途でのARは高価なゴーグルが必要となることがありますが、簡易な機能はスマートフォンでも実現可能なため、ARは私たちの身近な生活でも利用されています。例えば家具の通販において、家具を部屋に試し置きをして購入検討ができる、といった活用事例があります。

レポート・コラム

2022年02月03日
地に足の着いた“メタ世界”の実現を望む 2022年02月03日 | 大和総研 | 内野 逸勢