SoR/SoE/SoI

 SoR/SoE/SoIとは、システムを区分する手法の1つであり、以下のような形でシステムを分類します。

  • SoR(System of Record):データを正確かつ効率的に記録・蓄積するシステム
  • SoE(System of Engagement):顧客や組織との接点を構築・強化するためのシステム
  • SoI(System of Insight):情報分析による有用な洞察を獲得し、新たなアイディアを生み出すためのシステム

 一般的に、基幹系システムはSoR、顧客向けアプリケーションやSNS、CRMシステムはSoE、BIツールなどのデータ分析を行うシステムはSoIに分類されます。「SoEによって得られた様々な顧客データをSoRに蓄積し、それらをSoIによって分析することでビジネスの予測やサービス価値の向上に役立てる」といった関係となります。

 データを利活用するためには、SoR、SoE、SoIの各領域に対して適切な配分でIT投資をしていくことが重要です。一方で、複雑化したSoRシステムの運用保守に高いコストがかかっていることが多くの日本企業において課題となっています。レガシーシステムのマイグレーションや業務自動化、クラウドサービスの採用などによってSoR領域の範囲を見直し、市場の変化に対して柔軟かつスピード感をもって対応できるシステムアーキテクチャを構築していくことが求められています。

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