レガシーマイグレーションとは、主にメインフレームを用いて構築された、旧来からある基幹系システム(レガシーシステム)を新しいテクノロジーを用いたシステムに置き換えることです。通常はオープンで標準的なシステムに再構築することを指し、その方法として、最近はクラウドへの移行も選択肢の一つとなっています。
レガシーマイグレーションの手法は3つに大別されます。
レガシーマイグレーション手法
リホスト
アプリケーションの言語や処理ロジックはそのままに、ハードウェアやミドルウェア等のプラットフォームのみを移行
( 例 ) メインフレーム ⇒ 分散系 / クラウド
リライト
アプリケーションのロジックを変更することなく、プログラミング言語とプラットフォームを移行
( 例 ) COBOL ⇒ Java、メインフレーム ⇒ 分散系 / クラウド
リビルド
業務ロジックやプラットフォームを含めたシステム全体を作り直す手法
これらを表で示すと下図のようになります。(〇はマイグレーション対象であることを表します)
手法 | ハードウェア・ミドルウェア | プログラム言語 | 業務ロジック |
---|---|---|---|
リホスト | ○ | × | × |
リライト | ○ | ○ | × |
リビルド | ○ | ○ | ○ |
これらの手法はそれぞれ一長一短があり、マイグレーションの目的やIT投資額、プロジェクト期間等をふまえた上で選択する必要があります。
関連するウェビナー
ウェビナー|AWSとハイブリッドで実現した大和証券CRMシステムの全面更改