概念データモデル

 概念データモデルとは、各業務における主要なデータとそのデータ間の関係にのみ着目して表現されたモデルのことです。

 「概念データモデル」「論理データモデル」「物理データモデル」の3つに大別されるデータモデルの中で、最も抽象度の高いデータモデル・プロセスに該当します。データをエンティティ、データ間の関係をリレーションシップと呼び、エンティティ間のリレーションシップを定義していきます。

 概念データモデルは主要なデータのみで構成されているため俯瞰しやすく、システム化のコンセプト作成や要件定義時において関係者間での共通言語の定義やコミュニケーション促進に寄与します。一方で、概念データモデルは業務を完全に表現するものではありません。あるべきデータ構造を決めるために業務を正確に表現する「論理データモデル」や、データをどのように実装するかを整理する「物理データモデル」との違いを理解し、システム化のフェーズ・目的によって各データモデルを使い分けることが重要となります。

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