Google Cloud認定資格 全11資格を6カ月で全て取得した学習法

 こんにちは、大和総研システムインテグレーション部の坂井です。

 大和総研ではクラウドを通じてお客様に価値を提供すべく、パブリッククラウドの推進組織(CCoE: Cloud Center of Excellence)を中心に、社内勉強会や認定資格取得の支援など、パブリッククラウド人材の育成の取り組みを進めています。

 このたび、社内の認定資格取得サポートを活用しながら、6カ月でGoogle Cloud認定資格の全11資格を取得しましたので、その経験をお伝えしたいと思います!クラウド認定資格の取得を目指している方のお役に立てると幸いです。

Google Cloud認定資格の概要

 Google Cloud認定資格には、全部で11の認定資格があります(2023年10月時点)。

分類 認定資格名
基礎的な認定資格 Cloud Digital Leader
アソシエイト認定資格 Cloud Engineer
プロフェッショナル認定資格 Cloud Architect
プロフェッショナル認定資格 Cloud Database Engineer
プロフェッショナル認定資格 Cloud Developer
プロフェッショナル認定資格 Data Engineer
プロフェッショナル認定資格 Cloud DevOps Engineer
プロフェッショナル認定資格 Cloud Security Engineer
プロフェッショナル認定資格 Cloud Network Engineer
プロフェッショナル認定資格 Google Workspace Administrator
プロフェッショナル認定資格 Machine Learning Engineer

出所:Google Cloud 認定資格をもとに大和総研作成 https://cloud.google.com/learn/certification?hl=ja

認定資格取得の道のり

きっかけ

 私は、2022年に入社以来(社会人2年目です!)、Google Cloudを使用しているチームで業務を行ってきました。2023年4月に、より深くGoogle Cloudのサービスを理解する必要がある立場となったことをきっかけに、自分自身の知識レベルを振り返り、業務での実経験に加えて、体系的に知識を深めていく必要があると感じ、認定資格取得を活用しようという思いに至りました。

認定資格試験挑戦から6カ月で全11の認定資格を取得

 2023年4月から認定資格取得の挑戦を始め、10月までに全11の認定試験に合格することができました!認定資格の取得履歴は下図のとおりです。幸いにも、1度も不合格になることなく順調に認定資格を取得することができました。

図1. 坂井の資格取得履歴

出所:Google Cloud Certifications

学習方法

 業務でGoogle Cloudには触れていたものの携わったことのないサービスもあったため、資格取得にあたっては、基礎固めのGoogle Cloud全般の理解から始めることにしました。

基礎固め

 最初に、Google Cloud全体の特徴や仕組みなどの概要を理解するため、『図解即戦力 Google Cloudのしくみと技術がこれ1冊でしっかりわかる教科書』(技術評論社、2021年)という書籍で学習を始めました。実務で触っていないサービスについて、概要を理解するうえでは有効でした。

試験対策

 次に、認定試験の対策について、ブログなどで情報を収集しました。出題内容の傾向や学習方法をあらかじめ知っておくことで、効率的に学習を進めることができました。

 資格別に対策が書かれているブログもあり、学習方針を立てるうえで非常に助かりました。特に株式会社G-GenのTech Blogは非常に参考になりました。

 また、プロフェッショナル認定資格の「Cloud Architect」は試験問題にケーススタディがあったので、Google Cloud の公式サイトを確認しました。

サービスの理解を深める

 サービスの理解を深めるためには、Google Cloudの公式ドキュメントを活用しました。

 Google Cloudの公式ドキュメントは、サービスの仕様の詳細などについてわかりやすく掲載されており、理解を深めるのに最適な内容だと思います。

 また、業務でGoogle Cloudを利用しているため、実務の経験も理解を深めるのに役立ちました。

 他にも、Google Cloudが提供するクイックスタートとチュートリアルなどの、ハンズオン形式で学べるコンテンツもあります。業務で触れないサービスについては、これらの学習コンテンツも活用して、サービスへの理解をより深めることができました。

問題集の活用

 認定試験に向けては、各種問題集を利用して問題を解くことを繰り返しました。私は問題集として、Udemyのオンラインコースを利用しました。

 最終的には、8割以上の正答率をめざして繰り返し問題集を解きました。どのような出題形式で出ても回答できるよう、わからないことがあればドキュメントを見直し、問題と回答の意味を理解できるように努めました。

学習を継続させるコツ

 1度休んでしまうと再開するための気力がなくなってしまうため、毎日学習し続けることを心がけました。どれだけ忙しくても業務時間後に問題集を解く時間は確保するようにし、余裕があるときは「問題集1周」、気分が乗らないときは「30分」など、自分の中でルールを決めて学習していました。

 平均すると、平日は1時間30分程度、休日には3時間程度、学習の時間を確保していました。平日は、通勤時間や入浴時間などのすき間時間で問題集を進め、平日に出た疑問点を休日に調べるというサイクルで時間を使っていました。

モチベーション

 モチベーションを維持するうえでは、社内でGoogle Cloud の認定資格を全て取得されている方がいたというのが大きかったと思います。

 また、全資格取得の挑戦中は休日も学習にあてていたので、“全冠達成した後の休日は好きなことをする!”というご褒美を自分で決めていました。これもモチベーションの維持に役立ったと感じています。

おわりに

 認定資格取得のための学習を通じて、業務で利用していないサービスも含め、Google Cloud全体を学ぶ良い機会になりました。資格取得が自信につながった上、触ったことのないサービスでも概要を知っていれば使い始めるハードルも低くなり、クラウドの理解を深めていく好循環が生まれたと感じています。

 私は業務で利用しているパブリッククラウドがGoogle Cloudだったので今回Google Cloud認定資格に挑戦しましたが、他のパブリッククラウドも同様に資格取得のための学習はIT全般の知識を体系的に学べる機会となるので、特に私のような若手エンジニアにはおすすめです。

 みなさんもぜひ資格取得の学習を始めてみてはいかがでしょうか。

写真1. Google Cloud 全認定資格を取得したシステムインテグレーション部 坂井(大和総研撮影)

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