EIP(イーアイピー)とはEthereum Improvement Proposalの略で、パブリックブロックチェーンであるイーサリアム(Ethereum)の機能やプロセスの改善に関する提案が書かれたドキュメントのことです。EIPは公開されており、誰でもその内容を閲覧できます。
https://eips.ethereum.org/
EIPのドキュメントはGithubで管理されています。
https://github.com/ethereum/EIPs
パブリックブロックチェーンであるイーサリアムは、開発者のコミュニティにより開発が進められています。コミュニティのメンバーは誰でもEIPを作成できます。また、EIPを書くためのガイドラインや、フォーマットや提出されたEIPに対する議論の進め方なども示されています。提案されたEIPはコミュニティ内で議論され、最終的にはイーサリアムの仕様に取り入れられたり、新たな規格が策定されたりします。
EIPにはさまざまな種類が存在し、その内容に応じていくつかのカテゴリに分類されます。
- Standard Track
イーサリアムの仕組みに関わる基本的な提案です。さらに以下4つのカテゴリに分けられます。- Core:コンセンサスアルゴリズムなどのコアな機能に関する提案
- Networking:ノード間の通信など、ネットワークに関する提案
- Interface:APIなどのインターフェースに関する提案
- ERC:トークンやNFTを含むスマートコントラクトなどのアプリケーションに関する提案
- Meta
手順書やガイドライン、意思決定の方式などイーサリアムを取り巻くさまざまなプロセスに関する提案です。 - Informational
新しい機能を提案するのではなく、一般的なガイドラインや情報を提供するカテゴリです。
EIPはイーサリアムのアップデートに関する情報が集約されており、イーサリアムの今後の動向を知るという点においても重要なドキュメントです。