3C

　3Cとは、「①Customer（市場・顧客）」、「②Competitor（競合）」、「③Company（自社）」、の3要素を分析・評価し、経営戦略における“重要成功要因：Key Success Factor”（以下、KSF）を示すためのフレームワークです。3Cにおいて検討する項目には次のようなものがあります。

1. Customer（市場・顧客）

   ・ 市場規模

   ・ 市場の成長性

   ・ 顧客の購買行動

   ・ 顧客のニーズ

   ・ 上記に影響を与える政治、経済、社会、技術等の要因　など
   
   

2. Competitor（競合）

   ・ 競合企業の戦略

   ・ 競合企業の事業規模・収益性

   ・ 競合企業の強み・弱み

   ・ 競合商品の特性　など
   
   

3. Company（自社）

   ・ 自社の事業戦略

   ・ 自社の事業規模・収益性

   ・ 自社の強み・弱み

   ・ 自社商品の特徴

   ・ 自社経営資源の特徴　など

　3Cによる分析のイメージを図1で示しています。3Cをそれぞれ円で表現し、“顧客ニーズがあり、競合が進出していないが、自社が提供できる部分”をUSP（Unique Selling Proposition）と呼びます。3Cを分析する際は、このUSPを整理することがポイントになります。USPの理解が深まることで、経営戦略を立てる際のKSFが導き出しやすくなります。

図1. 3C分析のイメージ

出所：大和総研作成