BaaS

 BaaSとは、「Banking as a Service」の略称で、金融機関が提供している金融機能をAPIを経由して、外部にクラウドサービスとして提供する仕組みのことです。金融機関ではない企業はBaaSを利用することで、銀行免許を取得することなく自社のサービスに為替(決済)といった金融機能を組み込むことができます。また、この取り組みは「エンベッドファイナンス(組み込み型金融)」と呼ばれています。

 銀行から提供されるAPIと自社のAPIを活用することで、事業側は独自のビジネスを展開することが可能となります。銀行側においては、間接的に顧客とのチャネルを増やせるといったメリットがあります。

 海外では2003年頃から既にサービスが導入され始めており、日本では2017年5月に成立した銀行法等の一部改正に伴うオープンAPIの活用により、メガバンクのBaaS参入が活発化するなど徐々に市場拡大の期待が高まっています。