CASB

 CASB(キャスビー)はCloud Access Security Brokerの略で、「可視化」、「データセキュリティ」、「脅威防御」、「コンプライアンス」の4つの要件からなる、マルチクラウドの利用で必要となるセキュリティ対策の手法です。また、この考え方に沿ったセキュリティ製品を指すこともあります。

 複数のクラウドサービスを併用する企業が増える中で、IT部門の管理外で社員が勝手にクラウドサービスを契約・利用してしまうシャドーITが問題視されるようになりました。 こうしたマルチクラウド環境において、セキュリティポリシーを徹底し、安全にクラウドサービスを活用していくために、セキュリティベンダー各社が提供するCASBソリューションは様々な機能を備えています。CASB製品は利用者とクラウドサービスの間に配置することが一般的で、クラウドサービスの利用状況を可視化・制御する機能の他、情報漏えい対策機能、クラウドサービス上のマルウェアなどの脅威を検知・隔離する機能などがあります。