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PROJECT STORY 04

AIがレガシーシステムを刷新する、
壮大な構想の第一歩

PROJECT MEMBER

  • 池田 恭彬

    システム部門 エキスパート・コース
    AX本部
    プロダクトソリューション部
    【2008年入社】
    「Smartrans」の企画段階から担当し、案件を推進。ロードマップ策定やプロジェクト管理に加え、リリースに向けた検証用モデルやプロトタイプの開発を行うなど、サービスの全体責任者として幅広い業務に従事。

  • 高橋 康二

    システム部門
    AX本部
    デジタルソリューション部
    【2008年入社】
    プロジェクトマネージャーとして進捗および課題の管理、会議運営、資料作成などに携わる。

  • 上舘 和史

    システム部門
    AX本部
    プロダクトソリューション部
    【2023年入社】
    システム営業担当としてお客様との接点づくりやヒアリング、提案書の作成、社内調整を行う。

  • 石塚 香音

    システム部門
    AX本部
    プロダクトソリューション部
    【2021年入社】
    技術的な視点を持ちつつプロジェクトを推進するプリセールスエンジニアとして、計画の策定や進捗管理、関係者調整など幅広い業務に携わる。

  • 福井 光

    システム部門
    AX本部
    プロダクトソリューション部
    【2023年入社】
    アプリケーションエンジニアとしてドキュメンテーション機能の実装を担当。

  • 松本 有香

    システム部門
    AX本部
    プロダクトソリューション部
    【2025年入社】
    アプリケーションエンジニアとして機能開発やチューニングを担当。

CHAPTER 1

2025年6月、大和総研はAI活用型マイグレーションサービス「Smartrans」の試験的な提供を開始しました。このサービスは、AIエージェントが既存のシステムの構造を可視化してドキュメントとして出力するもので、その先のシステム再構築や出力結果の現新一致までAIが進めていきます。要件の検討や稼働の検証は人が担うものの、多くのプロセスをAIによって自動化することで、期間やコストを削減しつつ高精度のマイグレーションを実現できるのです。
池田は「Smartrans」の意義についてこう語ります。「多くの企業において、長年運用してきたレガシーシステムを再構築する必要が生じています。ですから、AIを活用してこの課題を解決する『Smartrans』には、非常に大きなポテンシャルがあると考えています」。

CHAPTER 2

「Smartrans」を売り込むにあたって、ドキュメント作成までの工程を試験的に行うPoCの提案活動を担ったのが上舘です。初めは「レガシーシステムのマイグレーションに興味を示してくださっても、すぐ食いついていただけるような感じではありませんでした」とのことですが、彼は商談でのヒアリングメモや提案書などの資料をチームチャットで即時共有し、社内で連携してお客様にフィットした提案検討に努めました。お客様と提案内容について大枠が合意ができたのちに、さらに詳細なヒアリングを実施したり、お客様の具体的なご要望を把握したりするために石塚が加わり、池田とともにPoCの計画策定を進めました。
そして2025年秋、社会インフラに携わる大企業でPoCを実施することになりました。とはいえこの会社のPoCは競合2社に対しても発注されており、ここで勝ち抜かないと先のフェーズに進めません。そこで、サービス責任者として企画段階から携わっていた池田をプロジェクトマネージャーとする強力なチームが結成されました。

CHAPTER 3

池田がまず声をかけたのは福井で、ほどなくキャリア採用で入社した松本も加わりました。2人とも生成AIの実務経験があり、豊富な知見と旺盛な探究心を駆使して開発の主軸を担いました。池田以外は2020年以降の入社という若いチームですが、それは彼らの強みになりました。「新しい技術を扱うプロジェクトですし、状況に応じて迅速に動く機動力も大切です。福井さんの品質を追求する姿勢と松本さんの柔軟な対応力には、本当に助けられました」と石塚は振り返ります。
「Smartrans」はあらゆるプログラミングコードを網羅できる仕様になっているとはいえ、すべてが最初から実装されていたわけではなく、各システムのオリジナル要素も存在します。また、既存システムを可視化したドキュメントに対してお客様からフィードバックをいただき、新たな要望を受けることも少なからずありました。そのためデータの処理や機能の見直しに時間を要することがしばしばあり、臨機応変な対応によって品質を高めていくことが不可欠だったのです。

CHAPTER 4

このプロジェクトにおける品質は、AIによる生成の精度が高ければよいというものではありません。PoC終了後に保守業務やマイグレーションで役立てることを見据えて、人が読んで理解しやすいドキュメントにする必要がありました。そのために彼らはユーザビリティを意識して細かな調整を繰り返しました。
こうした努力が実り、大和総研はさらに範囲を広げたPoCを受注しました。プロジェクトチームで作り上げた成果物のクオリティが、競合他社を上回る評価を受けたのです。福井と松本は「お客様に『貴社のドキュメントが最も優れている』と言っていただけたのは、非常に嬉しかったですね」と口を揃えます。そして池田は「お客様との信頼関係を築くメンバー、技術を深掘りするメンバー、プロジェクト全体を推進するメンバーなど多様な強みを持つ人材がいました。個人技ではなく、チーム力で得られた成果だと思います」と思いを語りました。

CHAPTER 5

一方、上舘らの積極的な提案活動によって、「Smartrans」を用いたPoCは他社にも広がっていきました。そこで新規案件の指揮をとることになったのが高橋です。彼は20年あまりのキャリアを通じてさまざまなシステムを扱っており、マネジメントの経験も豊富でした。
チームに加わった高橋は、まずプロジェクトの進め方や納期、予算などについて石塚と議論を交わしました。意見が食い違うところもあったとのことですが、これも「Smartrans」の進化のためには重要なプロセスだった。高橋は「私はこのお客様も『Smartrans』も初めてだったので、過度に慎重になっていたところがあったかもしれません」と振り返り、一方の石塚は「高橋さんに確認していただいたことで、精度をより高められました。このように自分の意見をしっかりと言えるのも、この会社の良いところです」と語ります。こうした風通しの良さも、スムーズなプロジェクト推進に結びついています。

CHAPTER 6

最初にPoCを行った社会インフラ企業ではPoCの第2弾が進められていて、池田からマネジメントを引き継いだ高橋は「マイグレーション本番を見据えて、お客様側で検証作業をしていただいているところです。最初のPoCではお客様のご要望がいろいろあったと聞いていますが、今回はほとんどありません」と笑顔で語ります。営業の上舘をはじめ、石塚や池田が「Smartrans」の持つポテンシャルをお客様に伝え、ご要望を引き出し、それらをPoCの中で反映しきれたこと、福井や松本が試行錯誤を繰り返して品質を高めたことが、先のプロジェクトでも役立っているのです。
「Smartrans」に対する問い合わせは増加の一途をたどっていて、上舘は提案書や見積もりの作成に追われています。PoCも多くの企業で進められていて、開発を担うエンジニアは10人程度に増強されました。そして池田は複数の案件の対応に奔走しながらも、「今はレガシーマイグレーションに注力していますが、そこから一般的な保守開発やAI駆動開発というところに進展する可能性もあります。いずれはAI活用の基盤というようなところまで昇華させたいですね」と未来を見据えています。ひとつの成功に満足することなく、獲得した知見を生かして新たな挑戦をすることで、大和総研は社会が必要とする価値の創造を続けていくのです。

※記載された原稿は取材当時の内容です。

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