INTERVIEW
経済、社会、金融資本市場の発展に寄与する調査・分析により政策提言の一翼を担いたい
- リサーチ
2006年入社
調査本部
政策調査部神尾 篤史
仕事内容
わたしの主な仕事内容
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リサーチ
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政策調査・分析
情報発信を通じて上場企業の経営判断をサポート
入社以来、リサーチ部門内の全ての部署を経験してきました。現在は政策調査部に所属し、主任研究員として活動しています。この部署では、政策に関連する法律や規則の改正等を調査・分析し、それに関わる企業や投資家といった方々に向けて情報発信を行っています。
そのなかでも私が取り組むメインテーマは、東京証券取引所(以下、東証)の規則等に関する調査と、分析結果をまとめたレポート執筆等の情報発信です。東証では2018年から市場再編の計画が始まりましたが、当時から、規則の変更やステークホルダーに対する影響を研究し続けてきました。その成果として、上場企業に向けて新市場のコンセプトを分かりやすく説明するセミナーを開催したり、市場選択等の経営判断をサポートする情報をレポートとして提供することで、大きな反響を得ることができました。
財務省へ出向し、政策提言につながる活動も
およそ17年のキャリアの中でさまざまな経験をしてきましたが、特に大きな転機となったのは財務省へ出向したことです。2010年からおよそ2年間、財務省で東南アジア経済の分析と金融資本市場の成長を目的とした政策立案・推進プロジェクトに関わりました。私は東南アジア諸国の様々な産業を活性化させるべく、その資金調達に直接結びつく証券市場の発展をサポート。ASEAN全体の金融市場を発展させるためにはどんな政策が求められるかを調査し、政策提言の一翼を担いました。
リサーチの仕事において何より重要だと感じることは、継続的な情報発信を通じて誠実に仕事に取り組み続けることです。それが人との接点や新たな情報を得ることにつながり、社会にとって有益な情報発信に還元される好循環が生まれます。今後も誠実に仕事に取り組むことで、経済や社会、そして金融資本市場の活性化に寄与し続けていきます。
心に残ったエピソード
数字に表れない情報も集め、より良い提案を
東南アジアのプロジェクトに参加した際には、自身で現地の動向をリサーチするための出張を企画しました。実際に東南アジアの企業へ出向き、現地の方々が抱えている課題をヒアリング。この経験を通じて、経済には数字に表れない問題もたくさん存在することを知ったおかげで、現実的な政策の提言をすることにつながったと感じています。また、経済の専門家としてテレビ出演や書籍執筆に携わったり、大学で講師を務める他、上場企業から執筆したレポートに関する詳細な説明を求められる等、多くの貴重な経験ができたことは、私の人生とキャリアにおける財産です。
EPISODE
私が描く未来
憧れの先輩に倣い、利益につながる活躍を目指す
入社1年目に配属されたのは、株価分析を専門とするチームでした。そこで大活躍されていた先輩が長年の私の目標です。世の中のニーズを汲んだ有益な情報発信を続けており、常にたくさんのお客様からレポート説明の依頼が絶えない先輩。私たちが執筆するレポートをきっかけにお客様の満足度が高まり、ビジネスが広がることが理想的な姿だと考えています。そういう意味で先輩の姿に憧れていた私も、長くキャリアを積む中で徐々に先輩の姿に近づいてこられたように感じます。これからもその先輩を目標に励みたいと思います。
FUTURE
これまでの歩み
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学生時代
広告研究会の代表として組織をまとめながら、大学のミスコンテスト等のさまざまなイベントを企画・実行した。
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就活〜大和総研内定
学びの中で経済や法律等の情報分析の楽しさに目覚め、働きながらその分野の知識を極めたいとの思いから大和総研のリサーチ部門へ。
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入社〜/資本市場調査
研修の一環で、大和証券で個人投資家向け営業を経験した後に大和総研のリサーチ部門へ本配属。研究員として、投資ファンドの投資動向の分析・情報提供に取り組む。
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部署異動~/経済調査・財務省へ出向
入社4年目に経済調査部へ。エコノミストとして日本経済の分析・情報提供に従事。5年目には財務省国際局地域協力課へ出向する。
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現在/政策調査
出向から戻った後、入社8年目に金融調査部でアジアの金融資本市場の分析・情報提供に従事。入社13年目に現在の政策調査部へ。
わたしが思う
大和総研の魅力
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自主調査を
主体とした リサーチ レポート執筆や調査におけるテーマの設定から自分で考えることができるので、主体性を持って仕事に取り組める環境。研究員それぞれの得意分野と世の中のニーズが交わる地点を見つけ出すことが、テーマ設定のポイントです。
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幅広い
分野の 専門家と 連携できる リサーチ部門内でも各分野に精通したプロフェッショナルが揃う他、コンサルティング部門やシステム部門と連携する等、自らさまざまな専門家を巻き込み、協力を得ることができます。社内だけでなく外部の専門家と連携することも多いです。
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多様な
働き方が 認められている 在宅勤務やフレックスタイム制度等を活用した多様な働き方が叶います。休暇・休職制度もいろいろな種類があり、私の場合は特に育休を取得できたことがありがたかったです。最近も時間休を使って子どもの学校行事に参加しました。
記載された写真および原稿は2023年4月時点のものです。