若手社員に聞きました
それぞれの業務を通じて成長を目指す、大和総研の若手社員たち。
その学生時代から現在までを振り返り、等身大の想いを語りました。
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小西 志歩
2020年入社
システムマネジメント本部
システム技術第二部
水産学部 出身 -
下野 将己
2020年入社
システムコンサルティング第一本部
エンタープライズシステム第二部
電気電子工学部 出身 -
前村 帆南
2021年入社
プラットフォームソリューション本部
コーポレートプラットフォーム部
理工学部 出身 -
平川 朱理
2021年入社
システムコンサルティング第二本部
コーポレートITコンサルティング部
理学部 出身
学生時代と就職活動について
Q
学生時代に注力していたことを教えてください。
Q.学生時代に注力していたことを教えてください。
大学院までの計6年間、学生オーケストラで演奏活動に打ち込んでいました。授業・実験・研究と忙しい日々のなかでオーケストラの活動を両立させることは楽ではありませんでしたが、仲間と切磋琢磨しながら一つの演奏をつくり上げた経験は一生の宝物。専攻としては生命情報学で、タンパク質医薬の研究に取り組んでいました。みなさんはいかがですか?
私は大学で増殖生命学を専攻し、海藻の研究を行っていました。そのまま大学院へ進んで専門知識を深めるという選択肢もありましたが、それよりも早く社会に出たいという思いが強くありました。だから学業だけでなく、アルバイトやサークル活動を通じた社会経験を積むことに力を入れていました。
私も小西さんと同じく、学業と並行してそれ以外の活動にも注力していました。1,000人規模のイベントを開催する学生団体で代表を努めていたんです。そこでさまざまなイベントを主宰した経験から、チームで何かを成し遂げる楽しさに開眼。それが就職活動の軸につながりました。専攻は電気電子工学で、最適化アルゴリズムを研究していました。
みなさん学業以外にも打ち込んでいたことがあるんですね。私はサッカー部のマネージャーを務めていました。学業では、大学・大学院と物理学を専攻。有機半導体を用いたレーザーの研究を行っていました。実験では失敗することも多かったのですが、それでもめげずに繰り返し挑戦する姿勢が身についたと感じます。
Q
どのような就職活動を行っていましたか?
Q.どのような就職活動を行っていましたか?
理系的な思考力を活かせることとコミュニケーションが重視される職業、という2点を軸に業界や職種を検討し、メーカーの研究開発職やSIerを志望していました。でも、ITに関する知識はゼロだったので、入社してから仕事についていけるかは不安でしたね。
私も平川さんと同じことを不安に感じていました!もともと、縁の下の力持ちのような役割が性に合っていると感じて、初めは社会インフラ系の仕事に興味を持ったんです。そのなかでもITは需要が高まり続けると考えたことと、変化が激しい分、未経験者にもチャンスが大きいと考えてSIerやシンクタンクに注目しました。
私もシンクタンクを中心にIT業界に絞って就職活動を行っていました。企業選びでは、"やりたいことが実現できるか"という点と"自分の強みを活かし、成長を最大化できるか"という2つの観点で考えていました。でも、必ずしも両者の答えが一致するとは限らず、もっとも苦労した部分ですね。
そこは難しいポイントですよね。私は専攻を活かせる研究職はもちろん、金融やIT等の幅広い業界を検討し、さまざまな業界のインターンシップにも参加しました。でも、自分の想いを十分に伝えることができるのか、理解してもらうことができるだろうかと不安は尽きませんでした。特にコロナの影響が強まり、慣れないオンライン形式の面接が増えたことも要因の一つでした。
Q
大和総研に入社を決めた理由は?
Q.大和総研に入社を決めた理由は?
まずは、若手のうちから責任のある仕事を任せてもらえる社風に魅力を感じました。パートナー企業を含むチームを率いてプロジェクトを推進する等、ゴールに向けて自分で考えて仕事を進めることができるので、大きな成長ができる環境だと感じました。もう1つの理由は、プライムコントラクタであること。お客様と直接相対することで、お客様目線に立ってビジネスに資する提案ができると感じました。
国内外で活躍する大和証券グループの一員として、誇りを持って働けると感じたことが決め手の1つです。そして、ITと金融の2軸で幅広いビジネスに貢献しているので、さまざまな経験を積んで、自分自身の可能性を広げ続けられると考えました。自身の仕事に対して誠実に向き合う先輩社員の人柄に惹かれたのも1つの理由です。
入社後の研修について
Q
新入社員研修で学んだ内容や、感想を教えてください。
Q.新入社員研修で学んだ内容や、感想を教えてください。
社会人としてのマナーや基礎的なITスキルの習得が中心。グループワークが多かったので同期の考え方を知ることができて、良いと思ったことはどんどん吸収しました。データ分析の研修では、データ収集の方法からロジックまでを自分たちで検討し、結果を経営陣の前で発表。初めて味わう緊張感だったことが思い出深いです。
新入社員研修のまとめとして行ったグループワーキングですよね。プログラミング・プレゼンテーション・ロジカルシンキング等、研修で学んだスキルを活かしてチームで1つの結論を出し、役員に報告。一切手順書がないので苦労しましたが、お客様の要望を汲みながら結果を出すという、通常業務において欠かせないプロセスを経験できたと感じます。
ITの研修では、数ヶ月間かけて深い部分まで学習できましたね。私は新入社員研修で初めてプログラミングを体験。この研修が終わる頃にはECサイトをつくれるレベルまで成長しました。当時はコロナの影響で在宅研修が中心でしたが、グループワークで同期と会話をする機会も多かったので、孤独を感じることはありませんでした。
たしかにオンライン研修が中心でしたが、同期同士で切磋琢磨できたことに私も支えられました。「同期に比べて自身の強みは何か」「足りていない点を補うにはどうすべきか」という姿勢で研修に参加。プライベートではオンライン飲み会等に参加して、さまざまなバックグラウンドを持つ同期から刺激を受けていました。
Q
配属後、OJTチューターの先輩とはどのように関わりましたか?
Q.配属後、OJTチューターの先輩とはどのように関わりましたか?
成長を目指す上で、ロールモデルとなる先輩社員が身近にいる環境はとてもありがたかったです。チューターの先輩から教わったことで特に有意義と感じたことは、「目標設定と振り返り」を綿密にしていただいたこと。経験値の高い先輩からのフィードバックは、成長の一番の近道になりました。前村さんのチューターは二人いたそうですね?
はい。私のチューターを務めてくれた先輩方は、疑問に対してすぐに解答を与えるのではなく、一緒に考えながら答えを導く指導をしてくれました。お客様視点でアドバイスをいただいたこともあり、「さまざまな目線から考える力」が身に付いたと感じます。プライベートの会話も交えながら、一緒に働く仲間として仲良くしてくれたおかげで、早く部署に馴染むことができました。
私のチューターの先輩は、WBS(Work Breakdown Structure:作業分解構成図)をつくって指導してくれたので、習得すべきスキルを明確に意識しながら業務に取り組むことができました。また、どんなに些細なことでも疑問があればいつでも聞ける環境をつくってくれて、最後まで一緒に考えてくれました。そんな先輩を今でもとても頼りにしています!
OJTチューターの先輩はもちろん、そのほかの先輩からもさまざまなことを教わりました。特に年次が1つ上の先輩は、たった1年の差とは思えないほど知識が豊富でした。また、私に仕事を任せながら必要な時にフォローをしてくれるチームのおかげで、新人の頃からさまざまな挑戦をさせてもらいました。
Q
配属後の若手社員研修ではどんなことを学びましたか?
Q.配属後の若手社員研修ではどんなことを学びましたか?
業務に取り組む日常では目の前のタスクに集中しがちですが、研修に参加することで、自分の働き方やレベルを客観的に把握することができました。現時点のレベル相応の研修というよりも、次の段階を見据えた研修カリキュラム。専門分野の知識はもちろん、よりレベルの高い報連相やプロジェクトマネジメントについて学びました。
直近では「デザイン思考研修」を受講しました。特に、相手の表面的なニーズではなく、潜在的なニーズを引き出すための質問の投げかけ方を学べたことが有意義でした。少し業務に慣れてきたタイミングで参加する研修なので、実業務に結びつけて学ぶことができ、新入社員研修とはまた違った感覚が。自分の仕事のやり方を改めて見直すきっかけになりました。
Q
人事部による研修カリキュラム以外に、部署で実施している研修で学んだことを教えてください。
Q.人事部による研修カリキュラム以外に、部署で実施している研修で学んだことを教えてください。
私は健康保険組合向けのシステム開発を担当していますが、実際の業務や仕組みは非常に複雑で学ぶことが多くあります。お客様の業務理解を深めるための勉強会に参加することで、自身が担当するシステムの意義や重要性をより理解することができるので、モチベーション向上にもつながります。ほかにも、企業の健康経営に関するセミナーやあらゆるデータ活用に関する学会等にも参加。新しい技術や知識を得ることができ、自身が参画するプロジェクトの要件定義や開発においても、役立てることができました。さまざまなスキルを習得し成長するためには、外部にもアンテナを高く張っておくことが重要だと知れた貴重な経験になりました。
ベンダーが主催する研修に参加して、これから新たに業務に取り入れる技術について学んだり、他部署のデータサイエンティストが開催するセミナーにも参加しました。部署全体として自己研鑽をサポートしてくれる雰囲気であり、参加したい研修にはどんどん参加するよう後押ししてくれます。私も興味がある研修には積極的に参加するようにしていて、今月もパブリッククラウド関連の研修に参加する予定です。
入社後の変化と職場の様子
Q
入社してからどんなところが成長したと感じますか?
Q.入社してからどんなところが成長したと感じますか?
「話す力」と「まとめる力」が身についた点です。お客様と毎日会話する機会があるため、正しく伝え、お客様に納得いただけるように話す力はとても重要です。また、互いの認識を合わせるために、検討した内容を視覚化してまとめる力もITコンサルティングを行ううえでは欠かせません。とはいえ、まだまだ吸収できることは多くあると感じているので、周りの先輩を見習ってさらに精進していきたいです。
業務知識が身についたことで、先輩の指示を待つのではなく、その業務で求められているポイントと期日を守るためのスケジュールを自分で考えて動けるようになりました。お客様のこと強く意識しながら責任を持って一つひとつの業務に取り組んでいる点も、入社時にはまだ身についていなかった一面だと感じます。
パブリッククラウド等のITスキルを身につけたこと、システム開発の知識を得たこと、発生時にすぐに判断して動けるようになったこと等、入社当初に比べてできることが格段に増えました。特に、パートナー企業やベンダーからの報告や成果物に対して、自分で状況を確認して判断ができるようになったことに成長を感じます。
「ビジネスの視点」が少しずつ身についてきました。当初は自身に割り振られたタスクをこなすことで精一杯でしたが、「担当プロジェクトを達成することでお客様にどんな付加価値を与えられるのか」を常に意識するようになりました。また、お客様のニーズを満たすだけでなく、大和総研の強みを最大限に活かした提案を行うことを考えて行動できていることを実感しています。
Q
入社して初めて知ったことや、入社前後でギャップを感じた部分はありますか?
Q.入社して初めて知ったことや、入社前後でギャップを感じた部分はありますか?
入社前に想像していた以上に若手社員が活躍していることを知りました。若手も重要な役割を任されることが多いと聞いてはいたものの、年功序列な部分もあるのではないかと思っていたんです。でも実際には、年次に関係なく発言を行い、若手の意見が採用されることも多くあります。考慮が不足している場合には、アドバイスをくれる等、上司や先輩は、若手の声にも真剣に耳を傾けてくれます。最前線で活躍している先輩社員の中には、若手の方も多くいるように感じます。
ギャップというほど予想外のことはありませんでした。学生時代に感じていた通り、人柄の良い社員が多くて働きやすいです。想像以上に上司や先輩との距離が近かったことは、入社して初めて分かった嬉しい発見と言えるかもしれません。
Q
職場の雰囲気や、先輩・上司との関係はいかがですか?
Q.職場の雰囲気や、先輩・上司との関係はいかがですか?
「若手の成長促進」と「助け合いの精神」がチームに根づいています。上司や同僚、後輩との関係を含めて、職場の雰囲気はとても良いと感じています。公私ともに新人に対してコミュニケーションの機会を多くつくってくれたので、配属された部署にはすぐに馴染むことができました。
所属部署のメンバーとそれぞれ1対1で話す機会を設けてくれました。先輩方の担当業務や人となりを知ることができたおかげで、早くチームに馴染むことができました。上司や同僚にはいつでも気軽に相談できます。若手の私から問題提起をしても、納得できるまで話し合えるようなフラットな雰囲気です。
Q
身近に憧れている先輩はいますか?
Q.身近に憧れている先輩はいますか?
「仕事の任せ方」が上手な先輩がいます。これからは私が現場で手を動かすのではなく、マネジメントや管理側のポジションで動くことが増えるので、人に対してうまく仕事を任せる能力は重要です。それが上手な人には統率力があり、周囲も必然的に「ついていこう」と感じるもの。私もその先輩の能力を盗みたいと思っています。
「チームの最適化」を常に意識する先輩を目標としています。例えば、能力の高いベテラン社員にタスクを割り振るのではなく、あえて経験の少ない若手社員に手を動かすように指示をして、最終的な品質はベテラン社員が担保する体制を取る等。長期的な目線でチーム力の向上を目指す姿勢を身につけたいと思いますし、私自身もこのような環境があるから成長できていると感じています。
Q
ワークライフバランスについてはどう感じていますか?
Q.ワークライフバランスについてはどう感じていますか?
やる時はやる、休む時は休む、というように、メリハリをつけて働ける環境だと思います。もちろんプロジェクトの状況によって忙しい時期はありますが、業務調節ができるよう上司の方が気遣ってくれるおかげで、プライベートの予定も充実させることができています。
希望すれば必ずと言っていいほど休みを取れる環境なので、ワークライフバランスは非常に良いと感じています。担当する業務との兼ね合いもありますが、在宅やサテライトオフィス勤務の選択も可能。ライフスタイルを大切にできるからこそ、効率よく成果を生み出すことにもつながっていると感じます。
将来のキャリアについて
Q
これからの目標や、挑戦したいことを教えてください。
Q.これからの目標や、挑戦したいことを教えてください。
自己研鑽の一環として、パブリッククラウドの学習を進めてきました。この次のステップとして目指すのは、得た知識を業務に活かすこと。パブリッククラウド上で稼働するシステムの構築に携わり、経験を積むことで、自分の専門性を深めていきたいと思います。そしていつかはその分野の最先端で活躍し、社内外を問わずイベントやセミナー等にも登壇できるような人材になりたいです。
私が現在関わっている健康保険組合向けシステムは、これから大きな刷新を迎えるタイミング。長年稼働してきたシステムを、お客様の業務効率化に向けて大きく変革する場面に立ち会えることに緊張と喜びを感じています。刷新に伴い、プレイヤーとしてシステム構築に携わり技術を習得するとともに、リーダーとしてもプロジェクトを牽引できればと思います。
Q
10年後のビジョンを教えてください。
Q.10年後のビジョンを教えてください。
社内におけるデータマネジメント分野の第一人者を目指したいです。「データを貯める」だけでなく、「データを適切に活用する」。さらには「データマネジメントにより新しいビジネスに還元する」ことが今後の社会において重視されると思うからです。そして10年後は、データマネジメントにより新しいビジネスを生み出せる人材を目指したいと考えています。
現在はシステムの保守担当として、安定的な稼働を支えています。今後は、長く動き続けるシステムの設計・構築に携わりたいです。そして10年後は、「インフラ分野は小西に任せろ」と周囲から認識されるような専門性を身につけたキーマンとなることを目指しています。
まず、数年後にはデータ分析やデータ活用に関する調査・研究を行っている部署へ異動して、専門スキルを身につけたいと思っています。10年後には現在のITコンサルティング部に戻り、習得したデータ分析スキルを活かして、新規のお客様開拓に従事したいです。「データ分析のことを知りたければ平川に聞け」と信頼されるような知識を身につけて、それを活用したITコンサルティングに携わることが目標です。
10年後のキャリアをまだ明確に描けていないのが正直なところですが、現在携わっているアプリ開発の領域だけでなく、インフラ分野の業務も経験したいと考えています。また、これまで関わってきた公共システムの分野に限らず、大和総研の強みでもある金融分野でも、システム開発を経験したいと考えています。
Q
これから将来を考える学生に向けてメッセージをお願いします。
Q.これから将来を考える学生に向けてメッセージをお願いします。
社会人になってしまうと、さまざまな業界を見て回れる機会は、学生時代ほど多くないと感じます。だから、ぜひこの機会を大切にしてください。悔いのない就職活動とするために、少しでも興味を持った会社には積極的にアクセスしてほしいと思います。
仕事は経験すればするほど、成功だけでなく失敗の数も増えていきます。落ち込むこともありますが、大和総研は挑戦したことを評価してくれて、新たな挑戦の場を提供してくれる会社です。多様な業務があるので、今何がしたいのか分からないという方も、きっと全力で打ち込める業務と出会えると思います。
社会人になるにあたって、自身の軸となる「成し遂げたいこと」を探求してほしいと思います。そして、その軸に合致するかどうかという目線で企業選びを進めてください。この考え方は就職活動に限らず、私も常に意識しています。漫然と業務をこなしていくだけでは、自身の成長につながらないからです。成し遂げたいことから逆算して、今やるべきことは何か?と考えるようにしています。
未経験者へのフォローの手厚さは、大和総研の文化。私はIT未経験での入社ということもあり、初めは不安だらけでしたが、周囲のフォローと自身の努力の甲斐あって徐々に不安は解消され、仕事を楽しめるようになりました。そして、年次が上がるにつれてますます仕事は楽しくなります。周囲の方も自分の成長を認めてくれる環境なので、未経験者も努力のしがいがある会社と言えます。
記載された写真および原稿は2023年5月時点のものです。