アジア

ミャンマー連邦共和国金融システム近代化に関する情報収集・確認調査

地域:ミャンマーテーマ:金融資本市場

2012年3月から11月の期間に、国際協力機構(JICA)の委託による「ミャンマー連邦共和国金融システム近代化に関する情報収集・確認調査」を株式会社NTTデータ、富士通株式会社の2社と共同で実施した。

本調査では、ミャンマー金融ICTシステムの現状分析と課題抽出を行った上で、課題解決に向けてICTを導入する方法を調査し、最終的に金融ICTシステム開発の中期的な開発シナリオを提案した。

課題としては、①法規制、②金融業務、③ICTインフラ整備、④情報セキュリティ、⑤ICT人材の5点が挙げられた。①法規制は未整備のため金融機関同士の競争原理が働かず、金融サービスの発展を阻害している。②金融業務はプロセスの大部分を手作業に依存している状況で、システム間接続によるデータ連携はほぼ皆無であるため、今後金融取引が急激に増加した場合、処理容量の超過やヒューマンエラーの頻発が懸念される。③ICTインフラが未整備であり、現状の環境で高度な金融アプリケーションを稼働させても処理速度が間に合わず、またデータ喪失等の重大な業務事故が発生する可能性が否定できない。④情報セキュリティでは、金融業務を遂行する上で致命的な情報漏洩リスクを抱え、職員を対象とした啓発活動も含め、早急な対策が必要な状況にある。⑤ICTシステムを構築・運用する人材は人数・質ともに不十分である。

このような課題を踏まえ、様々なアプリケーションに対してオープンな標準的プラットフォームをまず構築すべきとの観点から、金融ICTシステムのグランドデザインの提案を行い、その実現に向けて次の5つの開発シナリオを提案した。①「金融セクター向け共通システムインフラ基盤(クラウド基盤)整備」、②「中央銀行OA環境整備」、③「中央銀行コアシステム整備」、④「証券取引所システム整備」、⑤「市中銀行共同システム整備」。

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