サマリー
◆ いわゆるストック・オプション課税訴訟の最高裁判決が、2005年1月25日に言い渡された。最高裁は、ストック・オプションの権利行使益は「給与所得」にあたるとした二審判決を支持、国税側勝訴が確定した。
◆ 課税当局では、1998年以降、権利行使益は給与所得であると取扱いを統一していることからも、今回の判決が大きな混乱を呼ぶようなことはないだろう。むしろ、影響が出るとすれば、法人税法上の取扱いである。つまり、ストック・オプションを付与した企業側での損金算入を認めるべきではないかという点である。
◆ 本稿では、最高裁が「給与所得」との判決を下したことによる影響について整理する。なお、最終的に「給与所得」との判決に至るまでの議論の内容についても別途整理している。
◆ 課税当局では、1998年以降、権利行使益は給与所得であると取扱いを統一していることからも、今回の判決が大きな混乱を呼ぶようなことはないだろう。むしろ、影響が出るとすれば、法人税法上の取扱いである。つまり、ストック・オプションを付与した企業側での損金算入を認めるべきではないかという点である。
◆ 本稿では、最高裁が「給与所得」との判決を下したことによる影響について整理する。なお、最終的に「給与所得」との判決に至るまでの議論の内容についても別途整理している。
このコンテンツの著作権は、株式会社大和総研に帰属します。著作権法上、転載、翻案、翻訳、要約等は、大和総研の許諾が必要です。大和総研の許諾がない転載、翻案、翻訳、要約、および法令に従わない引用等は、違法行為です。著作権侵害等の行為には、法的手続きを行うこともあります。また、掲載されている執筆者の所属・肩書きは現時点のものとなります。
関連のレポート・コラム
最新のレポート・コラム
よく読まれているリサーチレポート
-
日本経済見通し:2024年2月
2025年度にかけて1%前後のプラス成長と2%インフレを見込む
2024年02月22日
-
2024年の日本経済見通し
緩やかな景気回復と金融政策の転換を見込むも海外経済リスクに注意
2023年12月21日
-
SSBJの日本版サステナビリティ開示基準案
プライム市場上場会社は適用が義務化される見通し
2024年04月12日
-
第220回日本経済予測(改訂版)
賃上げの持続力と金融政策正常化の行方①自然利子率の引き上げ、②投資と実質賃金の好循環、を検証
2024年03月11日
-
日本経済見通し:2023年3月
2023年春闘では大幅ベアに/物価高の中でも好調な企業収益の背景
2023年03月22日
日本経済見通し:2024年2月
2025年度にかけて1%前後のプラス成長と2%インフレを見込む
2024年02月22日
2024年の日本経済見通し
緩やかな景気回復と金融政策の転換を見込むも海外経済リスクに注意
2023年12月21日
SSBJの日本版サステナビリティ開示基準案
プライム市場上場会社は適用が義務化される見通し
2024年04月12日
第220回日本経済予測(改訂版)
賃上げの持続力と金融政策正常化の行方①自然利子率の引き上げ、②投資と実質賃金の好循環、を検証
2024年03月11日
日本経済見通し:2023年3月
2023年春闘では大幅ベアに/物価高の中でも好調な企業収益の背景
2023年03月22日