米国大手銀行に対する資本規制強化の行方

2023年3月の米国地方銀行の破綻騒ぎと「バーゼルⅢ最終化」

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  • ニューヨークリサーチセンター 主任研究員(NY駐在) 鈴木 利光

サマリー

◆1月末から2月初頭にかけて、New York Community Bancorp(NYCB)の株価急落が報じられたことは記憶に新しい。

◆その際、株価急落の引き金となったNYCB自身のリリースにて、商業用不動産向け融資の貸倒引当金の計上ペースが上がったことと並んで、2023年3月のSignature Bank買収により「カテゴリーⅣ」に区分されたことが言及されている。

◆本稿では、NYCBの株価急落を契機として、2023年3月の米国地方銀行の破綻騒ぎと、米国大手銀行に対する資本規制強化の議論との関係性について、簡潔に考察する。

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