サマリー
◆2023年10月の機械受注(船電除く民需)は前月比+0.7%と2カ月連続で増加した。製造業が同+0.2%と2カ月ぶりに増加し、非製造業(船電除く)は同+1.2%と2カ月連続で増加した。内閣府は機械受注の基調判断を「足踏みがみられる」に据え置いた。
◆製造業では、大型案件のあったその他製造業が全体を押し上げた側面が大きく、この影響を差し引けば結果は弱かったと判断されよう。非製造業(船電除く)では、卸売業・小売業のほか、大型案件のあった運輸業・郵便業からの受注額が増加し、全体を押し上げた。
◆先行きの民需(船電除く)は、均して見れば緩やかな増加基調を辿るとみている。国内のサービス消費の回復余地は依然大きく、非製造業を中心に設備投資が増加する可能性がある。ただし、米欧での高金利の継続などで海外需要が低迷し、製造業を中心に国内企業の設備投資意欲が削がれる可能性には注意が必要だ。
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