2015年10月29日
サマリー
◆サービス業の生産性を高めるためには、社会・経済構造の変化とともに需要構造が変化する中で、供給体制をいかに効果的に変化させるかが重要であると考えられる。政府の政策には、その状況の変化と対応が記載されているものの、実際に生産性向上に結び付くまでには至っていないのが現状である。
◆例えば、我が国の重要な経済・社会インフラである物流業が挙げられる。政府は、20年近くにわたり物流分野の効率化推進のための法制度や事業整備を推進しているものの、物流業の一人当たりの付加価値額は相対的に低迷したままである。
◆人口減少による出荷量の減少、EC市場の拡大による小ロット化の進展等、需要の構造的変化への対応がより重要となろう。そのためには業界自体の構造的変化が求められよう。
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