世界経済
中国経済の不振

2014年9月22日

サマリー

8月の中国の鉱工業生産は前年比6.9%と、2008年のリーマン・ショック以来の低い水準に止まった。これを好意的にとらえるなら、中国経済が投資に過度に依存した体質からの脱却を図っている一つの証左ということになる。しかし、8月は固定資産投資、小売売上、自動車販売などの伸び率がいずれも鈍化、不動産価格が下落する都市が拡散し、住宅販売床面積のマイナス幅は拡大、発電量が前年割れするなど、中国経済の不振は至るところに現れている。中国政府は7%台の経済成長を確保するため、金融緩和と小規模な景気対策で現状を乗り切ろうとする可能性が高いが、問題は減速する経済成長と拡大する非金融部門への与信との関係が時間とともにアンバランスになっていることにある。金融緩和と景気対策は当面の中国経済の悪化を止めることにつながるだろうが、結果的にシャドーバンキングを含めた与信拡大が続くとすれば、債務の累増を通じて経済を不安定化させる矛盾をさらに抱え込むことになるだろう。

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大和総研 著
『習近平時代の中国人民元がわかる本』

誕生から半年が過ぎようとして、“改革”に力が入る中国・習近平政権。なかでも、人民元は、中国が世界にアピールできる1つの武器となっている。本書では、人民元に対する素朴な疑問から、中国が目指す未来まで分かりやすく解説。そして、変わりゆく人民元に投資する際の留意点なども指摘している。

川村 雄介 監修・著、
大和総研 著
『ミャンマー開国 ― その経済と金融 ―』

民主化政策への転換を図り、開国したミャンマー。本書では、ミャンマーの歴史・政治体制を俯瞰し、人的資本、産業構造、対外関係、金融・財政などを統計に基づき客観的に解説、抱える課題や今後の経済発展に必要な政策についても述べています。ミャンマーをより深く理解して頂くため、多くのビジネスマンに活用して頂ければ幸いです。